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捜索そして救出

お久しぶりの更新、申し訳ない。


それでも評価、ブクマが増えてうれしいです、なるべく1週間以内に、できれば3日以内に更新したいなぁと思っています。


9/9 ヒロインの区別をつけるため、ロロナの一人称をボクに変更しました


あ、エルフとドワーフの魔法説明を若干変更しました 2話前のかな


ではどうぞ

 コウは怪我人や連絡などはアルメリアとミリアに任せ、一人村の周囲を見て回り、ゴブリンの残党などがいないか確認することにした。

 一人歩き回って、先ほどの気配探知の魔法を使い、周囲の敵性反応を探るが村の周囲200mほどの圏内にはいないので大丈夫だなと判断する。

 そのまま周囲を巡回していると、一人の村人らしき人物が走り回っていると思われる反応があった。

 村を中心に外周を時計回りで巡回していたコウとは反対に、反時計回りで走ってきているので、このままいけばその人物が姿を見せるだろう。

 その人物の姿が目に入ると、男性のようだったが、なにやらきょろきょろとまわりを見ながら走り回っている。

 その様子から、どうやら人を探していると判断したが、確か村人は全員いたんじゃなかっただろうか?しかし、よく考えると点呼みたいなことはしておらず、全員いるかどうかの確認はしていなかったなと思い出す。

 コウの少し前に来た時にようやく、コウの姿が見えたらしく、一瞬驚いた顔をするものの、声をかけてきた。


「あのっ!このくらいの子を見ませんでしたか!?」


 そういって、肩くらいまで上げた手を見たコウは身長がそのくらいなのか?とは思うが、


「それだけじゃ何とも言えないぞ、どんな子だ?」


 情報が少なすぎるのでコウはそう言って問い返す。

 すると、自分が慌てすぎているのに気付いたか、少し深呼吸して落ち着いたようだが、依然として焦った様子は変わらず、少し早口に答えてくる。


「このくらいの身長で、肩までくらいの金髪の私の娘です・・・あと多分ですが弓を持っているはずなんですが」


 男の身長は170そこそこに見えるので肩くらいというと150弱だろうか?そして男の年齢は20になるかならないかと思われるくらいで、そんな大きな娘がいる様には見えない・・・養子か?

 しかし情報は増えたが、該当する人物はいないと思ったので見ていないなとコウは答えた。


「そうですか・・・村の中にいないとすると・・・まさか・・・?」


 コウの答えを聞いて一人ぶつぶつと言っているが、ふと顔を上げてこちらを見る。

 よく見るとその男性はエルフのようだった。きれいな金髪をしていて細身ながら端正な顔立ちをしており、その耳はよくあるファンタジーのように長く、とがっていた。

 コウはエルフも普通に村人に混ざっているんだなぁ・・・あぁ、エルフだから見た目と年齢が違うのか?と少し場違いな感想を持つ。


「あなたは冒険者ですよね?お願いがあるのですが・・・」


 少し申し訳なさそうに切り出してくる男性エルフに


「かまわない、なんだ?」


 そう答えると、男性エルフの顔が少し明るくなる。


「ありがとうございます!・・・あの子はもしかしたら西の洞窟に向かったのかもしれません。無理を承知でお願いしたいですが、あの子を探してほしいのです!おねがいします!!僕にできる事はなんでもしますので!」


 明るくなったと思ったら、しゃべっているうちにすぐに暗くなる顔色にどうしたのかと思ったが、西といえばゴブリンが撤退していった方角である。

 必死に訴えるその様子からそのこの安否が気になるのであろう。

 しかしそれも当然である。

 つい先ほど広場でミリアと村長の話を聞いていたものは多いだろうし、その話が広まるのもまた早いだろう。

 コウからすればどれほどの脅威かわからないが、ゴブリンロード、もしかするとキングがいるとなると、先ほどの村長のように青ざめ、震えることしかできないのかもしれない。


「わかった、西だな。少し待て」


 あっさりと受けるコウに、少し男性エルフは目を見開くが、集中し始めたコウを見て口をつぐむ。

 コウは村から西に向かい、前方に扇状に広がるように先ほどの探知魔法を使う。

 難しい魔法のはずが、すでにアレンジ、使いこなしているコウは少し異常ではある。

 しかしコウは技と魔法の違いこそあれど、前の世界でも他人の使う技を盗み、自分に使いやすいようにアレンジしていた経験から、魔法も似たような感覚でいじっており、実際に成功しているので、似たようなものだと思っていた。

 そして魔法の効果が出て、頭の中で青い点と赤い点が表示される。

 おそらくは洞窟だろう内部奥の方に赤い点がびっしりと表示される。

 洞窟の100m少し手前に青い点が一つと白い点があり、青い点は恐らく探しているエルフの娘だろう。

 しかし白い点というのが分からない、設定に反応しない?人間やモンスターではいのなら反応はないはず、人間を青、モンスターを赤としてそれ以外は除外するようにしてあるはずだが・・・

 とりあえず見えた反応を男性エルフに教える事にした。


「洞窟手前におそらくその子がいるみたいだな、あとよくわからない生き物?かわからないがそばにいるようだ」


 そう伝えると何やら驚いているが、赤い点は特に動きを見せないから危険は今のところないだろう。


「すごいですね、魔法ですか?僕にもそれほど便利な魔法があればいいのに・・・」


 危険はなさそうだと伝えたところ、ほっとしたのか話ちょっとした愚痴を放ってきた。


「あんたはエルフなんだろう?なら魔法はいろいろ使えるんじゃないのか?」

「あはは・・・僕は落ちこぼれでね、弓がうまく使えないのに風や水の攻撃魔法が使えず、隠形魔法とかしか使えないんだ」

「隠形魔法?」


 乾いた笑いを浮かべ、どんどんネガティブな感情が出てくる男性エルフに隠形魔法のことを聞いてみると


「うん、みてみるかい?こんな魔法だよ。【光の精霊よ、我が姿を隠せ】『ミラージュ』」


 呪文の詠唱らしきものと、魔法の名称を唱えた男性エルフの姿が消える。

 ミリアのように高速で移動して消えるのではなく、ゆっくりと今までいた目の前から姿を消したのである。


「どうだい?これ以外の魔法はうまく使えないから里の仲間からは『臆病者のローレン』なんて呼ばれてたけどね」


 そう自嘲気味に言う男性エルフ、ローレンというらしい、が目の前からコウの後ろに移動しようとしたので目で追いかける。

 すると、息をのむ音が聞こえた気がする。


「まさか、見えているのかい?おかしいな・・・」


 そういって自分の姿を確かめているようだが、コウの眼にはその姿は映っていないが、コウは武術の達人と言える人物であり、姿が見えなくてもその存在を確認するすべはいくらでも持っていた。


「姿は全く見えないが、気配や呼吸、足音でバレバレだ。それでは少し場数を踏んだ冒険者や野生の獣なども気づくんじゃないか?」

「そ、そうかい?・・・なんだか唯一の特技といってもいいものがダメと言われると・・・」


 そういって一人落ち込むローレン。


「今言ったものがコントロールできればその魔法はかなり有効だろうな。あんたも守るべき家族がいるのなら少しは鍛錬してみたらどうだ?」

「あはは・・・その守るべき家族のほうが強いんだけどね・・・娘のロロナなんか弓の腕は一級品だしね」


 話をしていると、頭の中の赤い点が動き出していた。

 よく見ると青い点が洞窟に近づいていた。

 どうやら正体不明の白い点を追いかけてのことらしいが、不注意にもほどがある。


「すまん、ゴブリンが動いた。どうやらあんたの娘に気づいたみたいだ」

「ええ!?そんな・・・どどどどうすれば!!」

「助けに行くからあんたはここで待ってろ」


 慌てて、挙動不審になるローレンに言い置いて、コウは『風脚』を使い足に風を纏うと、一瞬でローレンの前から姿を消す。

 それを見たローレンは唖然としていたが。


 西の洞窟に向かい、林の中を突き進んでいると頭の中の青い点が赤い点に接触されたようだ。

 しかし、その数瞬あとにはコウの視界に実際の姿が映る。

 エルフの少女ロロナは、胸に抱いた生き物をかばうようにうずくまって目をつぶっているだけだったが、今まさにゴブリンはそんなことはお構いなしと剣を振り上げ、振り下ろそうという場面であった。

 当然コウはそんなことさせじと次の瞬間にはエルフの少女とゴブリンの間に割り込み、ゴブリンを蹴り飛ばす。


「グギャ!?」


 奇声をあげて吹っ飛んでいくゴブリン。

 それを聞いたか、ロロナがこちらに気づき、顔を上げる。


「・・・あなたは・・・?」


 なんだか眠そうな・・・そんな声音だったが、その声に


「あんたの親父さんから助けてくれと頼まれた冒険者だよ」


 そう答えると目の前のゴブリンどもに殺気を放つ。

 こんな小さな少女に十数匹で群がり、危害を加えるようなモノに容赦する気はない。

 ゴブリンたちは先程、コウのことを見て知っているものがいるのか、数匹ほど怯え震えている。

 当然そんなことで見逃すほどコウは甘くはない。


「ゴブリンごときにはもったいないが、容赦はしない。『風刃脚』」


 その技は、普段ならばただの回し蹴りであるが、『風脚』で風を纏った状態で振りぬけば、その風が刃となって飛ぶというもので、切断力を強化したものだ。

 以前クマウサギ、後にその剛腕から繰り出される攻撃はまさに暴風だったとのことから 暴風兎テンペストラビットと名づけられるが・・・に効かなかった蹴りの改良版である。

 遠距離で振りぬけば刃が飛び、近距離で放てばその蹴りは鋭い刃となり、切れぬものはほとんどなくなるであろう。

 そしてゴブリン程度であれば人間の一般的成人男性とかわらぬスペックのため、飛んだ斬撃でスパッと斬れていく。


「ギャギャッ!?」


 難を逃れたゴブリンが仲間があっさりと斬られていくのを見て、洞窟のほうに逃げ帰っていく。

 本来なら逃がすことはないが、今は救出が優先で、後々駆除するから今はいいかと追わないことにする。


「・・・すごい・・・」


 抑揚のない眠そうな声でそう言われてもほんとにそう思ってるのか疑いたくなってくる。

 振り返ってコウはエルフの少女に視線を移すと、しばし目を奪われる。

 その容姿は幼くも整っており、特に目を奪われたのがその髪と瞳である。

 金髪とローレンは言っていたが、光の加減かうっすらと緑がかっており、風でさらさらとなびくその髪はまるでエメラルドで作られた糸のようである。

 瞳もまた緑がかっており、こちらも大粒のエメラルドといった感じだが、しかしなんだか眠そうに半分閉じていて少しもったいない気もする。

 そして極めつけはその胸に抱いた動物?であった。

 大きさは、サッカーボールほどの丸い毛玉で白地に茶色いしましま、またネコのような耳が少し大きいがついており形状はなんというか雪で作る雪うさぎみたいな・・・猫耳っぽいのがついてるからネコなのだろうか?目は大き目の黒い点みたいで、その姿はデフォルメされたネコっぽいぬいぐるみである。

 そのつぶらな瞳で見上げられるとなんだかわからないが保護欲が・・・ええい、説明が難しい。

 エルフ少女のロロナ?に聞いてみることにする。


「なぁ、その動物・・・でいいのか?それはなんだ?」


 その質問に視線を自分が抱く動物に向けて、


「この子?・・・このこはぬこまる。ボクの契約精霊だよ・・・」

「にゅ・・・にゅん!」


 名前を呼ばれたからかよくわからない鳴き声を上げるねこ・・・まる?

 精霊というがよく考えると精霊が何なのか知らない・・・後でミリアに聞くことにしよう。



 


いかがでしたでしょうか?


新たなヒロイン候補、そしてマスコット?の登場です。

癒しがほしいのでかわいいのだしたくて・・・たぶん?かわいい?

私の脳内ではかわいいのです。

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