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旅立ち

申し訳ない、修行という名の他作品読んでて更新遅れました(ぁ


もともと読む専門だったんですけどね、書く側の視点っていうんですかね、そういうものも気にして読むようになって、新たな発見が・・・云々。


すいませんでした。orz



 次の日、まだ日が出ない時間帯に目を覚ましたコウはまず体をほぐし、日課の鍛錬をこなす。

 その際にアルメリアに対する護身術を教える手順を考える。

 この世界はどうやら近接戦闘は基本的に武器ありのようだ。

 前の世界と違い、この世界にはモンスターが存在する。

 もちろん前の世界でも害獣といった、一部の動物は危険視されているものもいたが、こちらでは町中以外は基本的にモンスターがはびこっている。

 そんな世界で戦い方をを学ぶとするならば、リーチのある剣や槍、そして身を守るための盾などが必須となるのである。

 好き好んでわざわざ危険な方法を選ぶものはいないのか、素手、もしくはプロテクターのみを使ってわざわざリーチを消して戦うといったものは、有用どころか馬鹿にされてもおかしくなかった。

 実際に、いけ好かない貴族騎士であろう人物に馬鹿と言われたことはあるが、むしろバカは向こうなので気にしてはいないが・・・。

 コウ自身も、師とする人から教わったことから様々な武器を扱うことができるが、やはり一番に信頼できるのは己の体だと、師とするものからの言葉で感銘を受けたものだ。

 武器を持てば手っ取り早く強くなるであろう、そしてその武器を極めるならばより強くなるであろう。

 しかし、その武器が何かしらの方法で使えなくなったとしたら?途端に攻撃力は落ち、なれない武器、もしくは素手での戦いを強要されるかもしれない。

 だが、武器が己の身体ならば?まず武器が身体から離れることはない、何せ自分の身体なのだから。

 だからこそコウは格闘技や武術などといったものを片っ端から学び、自身の技として昇華させて、己が武器である身体を強化し、より鋭い技を磨いてきた。

 その中に当然というべきか、身を守るすべである合気や護身術、捕縛術などといった少々特殊なものもある。

 これらを教えるためにはまず、自分の体を鍛えるのがいかに有効かというのをアルメリアに教え、その後広めていかねばなるまい。

 その試金石となるであろうアルメリアの未来はいかなるものか・・・。

 昨日カインから受け取った装備をつけて、一通り動きを確認する。


 「ふむ、悪くないな・・・さて、食堂に行くとするかね」


 考え事を切り上げ、食堂に向かうコウ。

 すでにアルメリアやミリアはいたが、カインとアーネストはまだのようだ。


「おはよう、アルメリア、ミリア」

「おはようございます、コウさん」

「おはようございます」


 二人にあいさつすると、アルメリアが何やらポーっとした顔でこちらを見ているが、どうしたのかね?

 どうやら朝食まで時間があるようで雑談することにする。

 その際にアルメリアにこれから旅をするにあたって護身術を教えるつもりだということを話すと、ミリアが反対してくる。


「そのようなことをせずとも、我々で守ればよろしいではないですか」

「確かに俺やミリアがいるならば守ってやれるだろう。だがこの世界は常に危険が伴うだろうし、いつでもそばにいるわけにもいかないだろう。・・・ミリアならば常にそばにいてもいいかもしれないが、物事には不測の事態というものがある。世の中何があるかわからない・・・そしてその万が一が訪れたとき、アルメリアはどうなる?」


 そう諭すと、しぶしぶではあるがミリアは引き下がる。


「今まで、戦うことをしてこなかった人間には難しく、そしてつらいだろう。身体を鍛えるということは苦痛を伴うからな。だが、アルメリアならばそれがないといってもいいんじゃないかと思っている」

「なぜですか?」


 そう首を傾げて聞いてくるアルメリア。

 その数瞬あとに、ミリアが気付いたようで声を上げる。


「治癒魔法ですね!確かにお嬢様の治癒魔法ならば、苦痛を和らげるどころか無効化しかねません!」

「そうだ、そして体を鍛える事で起こる筋肉痛というものは一度細胞が破壊され、より強くなるために修復されておこるものだ」


 もとに世界の知識の一部と言える身体のメカニズムというものを教えてやると、ミリアが真剣な顔で聞き、顔を輝かせる。


「それに治癒魔法をかけて繰り返せば・・・」

「おそらくは短期間である程度の身体ができるんじゃないかと思っている」

「すごいじゃないですか!」

「まぁ、検証は必要だがな」

「・・・でもおじ様みたいにムキムキになるのはちょっと・・・」

「おっさんはパワータイプだからな、俺やミリアみたいな鍛え方をすればいい」


 なんだかいやそうに言うアルメリアに、スピード、技重視の鍛え方というものがあることを教えてやる。


「確かにコウさんは見た目そんなに鍛えているって感じがしませんね」

「俺は型をこなすことで鍛えるというより、より最適な身体に絞るという感じだからな」


 ミリアの疑問に答えてやると、アルメリアが


「コウさんの体すごいんですよ!しなやかというか、無駄がないっていうか、すごいかっこいいんです!」

「・・・お嬢様?」


 急に興奮したアルメリアにとまどい、声をかけるミリア。

 その言葉に我に帰ったのか、顔を赤らめてうつむく。

 そしてその様子を見たミリアが、なんだか咎めるような視線を向けてくる。


「まて、俺は何もしていないぞ。身体だって見せたことなん・・・か・・・」


 濡れ衣だと、説明しようとするうちにアルメリアと出会った時のことを思い出す。

 その尻すぼみに小さくなる声にさらに鋭くなるミリアの視線。


「まて、まてまて。お前が思っているようなことは何もない!・・・アルメリアと会ったときは事情があって血まみれでな、川で体を洗った時にシャツを脱いだだけだ!」


 そういえばあの時、何やら視線を感じたがしっかりとみられていたらしい。

 嘘はついてないのが分かったのか「まぁ、いいでしょう」と、どうやら許されたようだ。

 そうして話していると、カインとアーネストが連れ立って食堂に入ってきた。


「やぁ、みんなおはよう」

「がっはっは!今日もいい天気だな!訓練日和じゃないか!」

「まだ疲れも残っているだろう、あまり無茶するものじゃないよ」


 そうしてカインたちを交えて話をしていれば、いい時間なのか食事が運ばれてきた。

 今日も山盛りのパン、しかし今回のパンにはソーセージやらすでに具材が挟まっており、ホットドッグやサンドイッチの類のようだ。そしてスープとサラダが運ばれてきて配膳される。

 スープはこの世界特有の香辛料が効いていて活力がわいてくるかのようだ。

 サラダはみずみずしい葉物だけでなく、マッシュポテトのようなものがあり、これがまたパンの味を引き出すかのような合いようである。もちろんそのように作ったからなのであろうがこの世界の食事の水準の高さに、コウは驚くばかりである。

 そして例のごとくいつの間にかパンの類はなくなり、一息つく。


「なんだか、旅の間の食費が・・・大丈夫なのでしょうか」


 コウのあまりの健啖家ぶりにアルメリアが不安そうに言う。


「・・・アルメリアも一緒だから、王都に着くぐらいの資金は用意してあるし、コウ君なら途中の町で依頼をこなせばすぐに稼いじゃいそうな気もするね」

「管理は私がしますね、というか私がやらないといつの間にかなくなってそうで怖いです」


 カインの過保護発言とミリアの言葉にかなり世話になるなぁと思い礼を言う。


「気にしないでいいよ。これでもお礼し足りないくらいなんだからね」

「ええ、これも私の経験となりいずれ役立つ力となるでしょうから」


 そうカインとミリアは言ってくれるが、しつこくはしたくないので心の中でもう一度礼を言っておく。

 そして今後のアルメリアの訓練のことなどをカインに伝えると、当然のごとく反対してきたのだが、先ほどミリアに言ったことをそのまま伝えると、納得したように頷いた。


「理由はわかったけど・・・あまり無茶させないでほしいな?」


 当然それは了承し、旅立ちまでの数日間は基本的な知識など座学、簡単なストレッチなど、身体を使っていくにあたって大事なことを教え込んだ。


 そして隊商の護衛をする日、いつもの日課をこなしみんなで朝食を食べ終わると、


「さて、そろそろ時間も近いんじゃないかな?コウ君とアルメリアは先に北門に行っておくといい。ミリアに荷物をもっていかせるから」

「荷物ならおれが持つぞ?」


 ミリアに持たせるくらいなら自分で持とうと思いそう言うが、


「大丈夫だよ、だって馬車だもの。多分コウ君は御者とか経験ないでしょ?」


 そう言ってにっこりと(髭もじゃで分かりにくいが)微笑むカイン。

 ・・・すごい過保護だな・・・どれくらいの馬車なんだ・・・。

 カインの発言に苦笑いしか出ない。

 

「それなら、先に行くとするかアルメリア」

「はい!」

「うん、それじゃあまたいつか会える日を楽しみにしているよ」

「がっはっは!いつでも戻って来いよ!そしたらコウは騎士団に入れてやろう!」

「ああ、世話になったな・・・」


 もう一度礼をし、おっさんの誘い文句に苦笑、そのまま振り向き部屋を出る。

 そして館も出て北門とやらに向かうコウ。

 北門というくらいなのだから南門の反対だろうと歩き出し、一応確認のためにアルメリアに聞く。


「こっちでいいんだよな?」

「大丈夫です、コウさん」


 そう答えてくれたので、そのまま歩き出す。

 アルメリアと二人で歩き、そういえばと聞いてみることにした。


「なんだか見送りは来ないみたいな言い方だったが、アルメリアはいいのか?」

「この数日でたっぷりお父様とお母様に甘えてきましたから」

「そうか」

「はい、それにロザリーも目をさましたので話してきました」


 やはり仲が良かったのか、ロザリンドともお別れはしてきたようだ。


「まだ体は起こせないようでしたが、意識ははっきりしてましたのでロザリーの身にあったこと、コウさんがしてくれたことなどを話しましたけど、大丈夫ですよね?」

「別に門外不出ってわけでもなし、かまわないさ。一度死んだといってもいいんだ、体はしばらく起こせないだろうから休養だな」

「はい、お父様とおじさまに任せておけばだいじょうぶだと思います」


 そうして歩いていると、北門らしきものが見えてきた。

 作りは南と同じだがひとまわり大きく、こちらが流通のメインなのだろうからさもありなん。

 そこには隊商だろう5台くらいの馬車と冒険者パーティ数組と思しき人たちが屯っていた。

 その中の一人、冒険者パーティの一つのリーダーだろう髪が逆立った大剣を持った剣士風の男が話しかけてきた。


「よう、あんたが『魔人』さんかい?」


 その二つ名にため息をつくが、


「どうやら定着しそうだな・・・俺はコウだ、道中よろしく頼む」

「おう!おれはエイギルってんだ!冒険者ランクBの大剣使いでパーティリーダーをやってる!」


 そのパーティとやらのメンバーが集まってきて、各々挨拶と自己紹介をしてきた。

 大きな杖を持った魔法使い風の男ラインと、治癒魔法使いらしい神官風の女性リディ、最後に大きな盾を持った無口な大男グランツ。

 なかなか気のいい奴らのようで、リディなどはアルメリアにあこがれているのか握手を求めてきた。

 あたふたしながら応じるアルメリアをさすが聖女様だな、とその様子を眺めていると。


「やぁ、あなたが『魔人』殿ですね、道中よろしくお願いします。」


 なかなか体格のいい男、この隊商のリーダーだろう人物が話しかけてきた。


「ああ、こちらこそ冒険者になりたての初心者みたいなもので悪いがよろしく頼む」

「とんでもない!うわさに聞いていますよ!Aランクモンスターを単身軽々と屠ったとか!いやぁ、ぜひ見てみたかったですね!そんな人がついてきてくれるんです、もう王都までの道は安心確実です!」


 隊商の男はそういって馬車のほうに戻っていく。

 するとエイギルたち冒険者がまたこちらに向かって話しかけてくる。


「噂は俺たちも聞いてるぜ!なんでも素手で戦ったとかって聞いたな!・・・確かに武器らしきものは持ってないようだが」

「ああ、武器はあまり好んで使わないな、使えないわけじゃないんだがな」

「ほう、あえて素手でというわけか、なかなか酔狂な男だな」


 少し下に見るようなニュアンスを感じたコウは、


「ま、酔狂なのは認めるよ。だが・・・」


 と言葉を切り、エイギルに近づきするりと背後に回り込み大剣を奪う。


「な!?」

「こうして武器を奪われたら、さて、あんたはどうする?」

「む。予備の剣はあるが、いささか心もとないな・・・」

「まぁ、言いたいことはわかってもらえたんじゃないかと思う」

「そうだな、こんなあっさりメイン武器が奪われることなんて想定してないからな・・・」


 そういうと、何か感じ入るものがったのかぶつぶつとつぶやいているエイギル。


「なぁ、あんたの技、道中時間があるときみせてもらえないか?」


 その言葉に、コウはもちろんだと頷く。


「いいのか?そんなあっさり・・・手の内をさらすようなものだろう?」


 冒険者は基本的に排他的主義である。仲間であるパーティメンバーならいざ知らず、見ず知らずの敵になるかもしれない人間に手の内をさらすようなまねはしない。


「かまわない、あんたはまともそうな人間だしな。ま、敵になったらその時はその時だ」


 敵になったら、といったその一瞬、エイギルはぞっとした。

 コウの一瞬だけ放った殺気ともいうべきものに。


(どうやら噂はほんとらしいな)


 ある程度尾ひれ背びれがついていると思っていたが、どうやら嘘偽りない事実だったとエイギルは確信する。

 これでも自分は冒険者として結構やれている実感があるし、Bランクともなれば一流と言っていいだろう。

 そんな自分がまるでかなわないとその一瞬だけでも感じたのだ。

 絶対に敵に回したくないと思わせた。


「おーけぃ、あんたと敵対する気は木っ端みじんに砕け散ったぜ。これから仲良くしたいもんだ」


 その数年後、コウから技を教わったエイギルが大剣と体術の複合技を駆使し、自分流に改良したその技でのし上がり、その名を馳せるのはまた別の話である。


 しばらく話していると、ミリアが御者をした馬車がやってくる。

 その馬車は隊商のものより大きく、道中盗賊などと遭遇したら下手をすればこっちが狙われそうなほどであった。

 過保護にもほどがあるだろう・・・そう思ったが、せっかくの好意なのだし、気にしないことにした。

 いざとなれば俺が守ればいいだけだ。

 やがて準備が整ったのか、隊商のほうからも声が上がる。


「出発だー!」

「おおおおおおおおおお!!!」


 アルメリアが馬車に乗り込むが、コウは馬車の横を歩くことにする。


「さぁ、旅立ちだ」


 そう呟き、コウは大地を踏みしめ、歩き出す。


 


 


 


 



いかがでしたでしょうか、徐々に書くのホントに難しくなってきて、ほんと難しい。何という語彙の無さ・・・こんなんでよく書けてるなと思います。


かけてる・・・よね?


次回も一週間以内には・・・素人なのでほんと筆遅いです。頑張るマス・・・

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