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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第10章「剣術修行」
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第98話 『トラップだらけの森』

さぁ、どっからでもかかってこい。

俺はどんな仕掛けが待ち構えているのかという好奇心や恐怖心が混ざり合い、自分でもよくわからない複雑な感情に囚われていた。


自分の中にある五感を研ぎ澄ませ、いつでも攻撃が来ていいように、周りを警戒していた。

すると突然、足に何かが引っかかる感覚が伝わった。


その瞬間、四方八方から何百本もの矢が飛んでくる光景が目の前に広がった。

俺は走りながらぎりぎりのラインで避け、最後の数本は掴んでは落とし、掴んでは落としを繰り返した。


ちなみに言い忘れてたことなんだが、ワープは使ったらだめだ。

当然だろう?そんなことしたら修行の意味がなくなる。

俺は強くなるためにここに来たんだから。


後、属性の能力で攻撃を防ぐのもダメだ。

俺たちがやっていいのは生身の身体だけで避けるか、ガードするかだけだ。


それにしても、最初からこの難易度とか、確実に殺しにかかってんな。

目で捉えた瞬間にわかったんだが、矢の先端には濃度の高そうな毒のエキスが付着していた。

当たれば瞬く間に体中に回り、動けなくなるだろう。


俺は大丈夫だったが、あいつらが罠にかからないか心配だ。


まぁその心配は後にして、今はさっさと兄貴のとこに向かって進んだ方がいいだろう。

そう考え、兄貴のいる方向に真っ直ぐ向かうと、今度は斧が上から振り下ろされてきた。


「あぶねっ!」


思わずそう叫び、避けようとした。

その先には、足を引っかける罠があり、俺はそのままその罠に足を踏み入れてしまい、吊り上げられてしまった。

やばい。この状況はかなりまずい。


ダメもとで暴れてみるが、足の縄が解ける気配はまるでない。

この短い時間で足の縄が解けるとも思えない。



斧が俺のすぐそこまで振り下ろされてきた瞬間、俺は死を覚悟したと同時に、この状況から抜け出せる方法を思いついた。

一か八か、やるしかない!


斧が俺に当たる寸でのところで真剣白刃取りのように、手で挟み止めた。

安心したのも束の間、今度はイノシシの魔物が襲い掛かってきた。


「次から次へと!休ませてもくれないのか!」


俺は愚痴を吐き捨て、手に挟んでる斧を盾代わりにした。

案の定イノシシの魔物は止まることなく斧に激突し、気絶してしまった。


困難が去ったことに安堵の息を漏らす。だが、警戒を怠ってはいけない。

俺は次の危機が迫ってくる前に足の縄を手で解いた。



「やれやれ………死ぬかと思った。兄貴の奴、手加減って奴を知らないのか?」


手足の骨を軽く鳴らしながら愚痴を零し、また兄貴のいる方向に向かって走り出した。



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