第85話 『神国の門』
三日後
俺たちはアークロセリスの城の中で休憩をしていた。
「疲れも取れたし、おまえら、そろそろ行くぞ」
「もう行くの?」
そこにはレイナしか立っていなかった。
「あれ、他のみんなはどうした」
「多分寝てる」
「そうか」
少し沈黙が続く。
なんかレイナとは久しぶりに会話した気がする。
レイナ結構無口だったりするからな。
コミュニケーション不足というより、ただめんどいから黙ってるって感じだよな。
「今はまだ六時だからな。あいつら起きるの遅そうだし」
「私、呼んでくる」
「いいのか?じゃあ、頼む」
レイナはみんなのところに向かい、数分ほど経つと、みんな普通の見た目なのに、ケリウスだけ至る所に傷を負いながらやってきた。
「ケリウス………おまえ、どうした……?」
「いや……ちょっとな」
ケリウスは苦笑いしながら言う。
さては、レイナにやられたな。
「ところでラングさん、これからどこに行くんです?」
「どこかって?それはな、あそこだ」
俺は上を指差す。
「………天井?」
「違う。俺たちが今から行くのはな、神の国、ヴェルスランズだ」
「「「ええええぇぇぇぇ!」」」
みんな一斉に驚く。
「なんでまた」
「俺たちには天使が必要なんだよ」
「だからなんで」
「天使が持つ力が欲しいんだ」
「というと?」
「俺たちは神や天使にはまだまだ葉が立たないと思う」
「だから天使を仲間にしたいわけか」
「そういうことだ」
「そういえば、ララキールはどうしたのかしら」
「あの闇であっ気なく死んでくれてたらいいんだけど…………」
「ところでラングさん」
「どうした、ルーベス」
「ヴェルスランズの場所ってどこにあるのかわかるんですか?」
「いや、知らん」
「「「えぇ!?」」」
ほぼ全員が声をあげて驚く。
「だからおまえらに聞こうと思ってたんだ」
「と言われても、私、知らないわよ」
「僕もです」
「私も」
「俺もだな」
「………誰も知らないのか。じゃあ、地道に探していくしかないってことか………」
「空の上を探し回ればすぐ見つかるんじゃない?」
レイナが呑気なことを口にする。
「何を呑気なことを……。おまえら、さっさと行くぞ」
◇ ◇ ◇
「これって………門だよな」
「そうだな。まさか、ヴェルスランズに繋がる門があったとは」
目の前には、豪華な装飾がされた門があった。
門の真ん中はゲートのようになっている。
きっと、この門の先がヴェルスランズであってるんだろう。
「ここから先は、神にバレないようにするんだ」
「わかってるよ。それくらい」
緊張感が出てきたところで、俺たちは門を潜り抜けた。




