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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第7章「アークロセリス王国」
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第84話 『アークロセリスに復讐』

「…………」


アレフが死ぬと、ルシアの勢いは一気に冷めた。


「アレフへの復讐は終わったか?」


ルシアは何も言わずにコクリと頷く。


「後は、この国の奴等にも復讐するのか?」


ケリウスが聞く。


「そうよ。そうしないと私の気が済まないもの」



「ところで、この死体、どうするんですか?」

「放っておいていいだろ。どうせ、全部消すんだし」

「おいお前等、早く行こうぜ」


俺たちはアレフの部屋を抜けると、そのまま国王のいる場所に向かった。

途中で兵士たちが一気に責めてきたが、みんなで無双しながら、突破していった。

王の前までたどり着き、気づかれないように隠れる。


「あいつが、この国の国王か」

「なんだか目つき悪いし、冷酷な感じがにじみ出てるな」

「ルシア、よくずっとこの国にいられたな。俺だったら、絶対このアークロセリスには済まないな」


すると、一瞬国王と目が合ってしまった。


「誰だ!」

「しまった!」


兵士たちが一気に俺たちのいる方に向かっていく。


「仕方ない。もう正面突破で行くか」


みんな一斉に頷き、それぞれ別れて兵士を殺していく。


「ルシア、おまえが国王をやれ」

「わ、わかったわ」


ルシアは動揺しながらも、呪剣を握り、国王のところに向かって走り出した。

その間俺たちは兵士を殺していた。


「ラングさん、この服やっぱり動きづらいです。それに激しく動くとスカートが捲れて恥ずかしいです」


見ると、ルーベスが頬を赤く染めながら自分が着ているメイド服を見ていた。


「そんなこと言ってる場合か!だったら、元の姿に戻ればいいだろ!」

「あ、確かにそうすればいいですね」


ルーベスはプテライドの姿に戻り、暴れまくる。

レイナは低空飛行しながら翼で兵士を切り裂いていく。

俺とケリウスは闇を使って兵士を消していった。


ルシアは飛ぶと剣をあげ、国王に向かって振り下ろした。

国王は怯えたような表情をしていた。


国を抱える存在のくせに、情けない奴だ。

国王は慌てて避け、倒れ込む。

完全に避けられたと思ったが、国王の腕には傷があり、血が流れ出ていた。



「わ、ワシの体になんてことを………」

「さよなら、国王」


ルシアは国王を見下し、剣を横に振ろうとする。


「頼む!命だけは助けてくれ!金!金をやるから!命だけは……」


命乞いかよ。

顔に似合わず弱い男だ。


「ダメよ。あんたも私のために死ぬの」


ルシアは剣を横に振り、斬撃を飛ばす。


「うわああああああぁぁぁぁ――」


国王の断末魔は途切れ、首が落ちる。

切れた首からは大量の血液が飛び散る。


その光景を見ると、背中がゾクゾクッときた。

久しぶりの感覚だ。


気づけばここにいる全員を殺していた。


扉を開け、全員で外に出る。


「街の人間も殺しておくか?」

「そうね。そうすれば、全部吹っ切れるかもしれないし」

「俺が殺していいか?」

「えぇ、いいわよ。あいつらは私が殺さなくても、死ぬ様を見るだけで楽しいから」

「なら、遠慮なく」


俺は地面に手をつけ、魔力を込めた。

地面が手を中心に闇色に染まっていく。

闇が街全体を到達すると、人が地面に沈んでいってるのが直感でわかった。


ルシアは楽しそうにその光景を眺めていた。

時間が経つと、アークロセリスにいる人間は全員消えた。


「終わったぞ。気は済んだか?」

「えぇ、とっても清々しい気分だわ」


ルシアの表情は、前とはあまり変わりがないが、どこか明るめになっていた。


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