第77話 『グルギヴァの終わり』
「じゃ!この話はもう終わりだ。ルーベス、早く似顔絵を描いてくれ」
「わ、わかりました!」
ルーベスは紙切れと筆を手に持ち、顔を描き始めた。
数分の時が流れると、
「できました。こんな感じで」
「なるほど、結構リアルに描いてるな」
「当たり前です。リアルに描かないと、探せませんので」
か、可愛い。
「と、とりあえず、こいつがル―ヴェルの顔なんだな」
「はい、ちなみにこの男は、額に『×』の傷を負っているのが特徴です」
「なるほど……念のためこの紙は俺が所持しておく」
俺は紙切れと筆を内ポケットにしまう。
「俺がここに来た一番の目的は、闇族を絶滅させることだ」
「絶滅?どうやってですか?」
「実はこの世界に来る前、俺は錬金術師に頼んで破壊兵器を作ったんだよ。でも、ここでは使いたくないな」
「う、うぅ、あ、あれ、俺、寝てたのか?」
「ようやく目が覚めたか、ケリウス」
「あぁ、何があったかわからんが、どうやら無事倒したようだな」
「ルシアのおかげで何とかな?」
「ルシアが………あれ?ルシア、ちょっと雰囲気変わった?」
「そうかしら?」
「うん、変わった変わった。ちょっとクールになってかっこよくなってる。可愛いとかっこいいの二つを持ち合わせてるなんてズルいぞ~?で、あんた誰だよ!」
ルーベスを見ながらケリウスは驚く。
「ルーベスだよ」
「ルーベス!?この女の子が!?てか、ルーベスってメスだったの!?」
「忙しい奴だなお前は」
俺はケリウスにさっきまであったことを全部教えた。
「なるほどな。ルーベスはラングがこの姿をイメージしたからか。そしてルシアにもそんな辛い過去があったのか」
「みんな、この要塞から抜けるぞ」
俺は闇の渦を出し、そこからみんな要塞を出て行った。
「地道にやるのもいいが、豪快にやるのもいいよな」
「なら、闇で一掃すればいいんじゃないか?」
「その考えはいいかもな」
俺とケリウスは両手から巨大な闇を出し、放ちつけた。
放った闇は合体していき、津波のようにこの世界を呑み込んでいく。
「俺たちも早くここを抜けないと闇に呑みこまれるぞ」
「早く出た方がいいな」
「あそこにラングさんたちの世界に繋がる門があります!」
「急げ!」
その言葉を合図に全員走り出す。
闇は世界を巡ってきたのか、押し寄せてきた。
「みんな、あの闇に呑まれるなよ!触れた瞬間、一気に呑まれ消滅するぞ!」
「ひぃ、怖いぃ!」
「ちょ、ラング、ルーベスを怖がらせないでよね」
「あ、悪い、ルーベス」
「見えてきたぞ?」
「よし、入るぞ!」
門に近づくと飛び込み、順番に入っていった。
最後に俺が門に入ると、闇は門ごと世界をグルギヴァを呑み込み、闇の世界と化した。




