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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第6章「地獄の世界、グルギヴァ」
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第76話 『男の娘』

「そして魔術学院につき、俺と出会ったってわけか」

「そういうこと。これで私の話は終わり。私はアークロセリスに復讐を果たすために魔術学院に入学した」


「そうか………やっぱり俺、悪いことしてしまったな。俺が魔術学院を破壊しなければ………」

「過ぎたことはもういいわよ。それに、ラングが復讐を手伝ってくれるんでしょ?」

「まぁそうだけどな」


「あ、あのラングさん。ケリウスさんどうします?」

「やべ、忘れてた。手当しないと」


ケリウスを見るとレイナが棒でケリウスを突いている。


「やめろ、レイナ。そいつはおもちゃじゃない!」


俺はケリウスに近づき、頬を軽く叩く。


「おい、ケリウス。生きてるか?」

「息はしているみたいですよ」

「なら気絶してるだけか。よかった」


安堵のため息をつき、傷を包帯で巻き、手当する。


「もうちょっと休ませておくか………あ、そういえばルーベス、お前の話を聞きたい。誰がおまえを裏切ったのか、教えてくれ」

「えっと、僕を裏切った人の名前はル―ヴェル・グラッツ……です」

「ル―ヴェルか……。そいつって闇族だよな?」

「はい、そうですけど」

「そいつが今どこにいるかわかるか?」

「もうこの世界にはいないはずです」

「この世界にはいない…………ってことは、俺たちの世界にいるってことか」

「そういうことになります」

「でも、どうやって探せばいいんだ」

「何か、紙とペンがあれば似顔絵を描けるんですけど……」

「あぁ、一応紙切れならあるけど、よかったらこれを使ってくれ」


俺は服の内ポケットからペンも取り出し、ルーベスに渡した。


「ありがとうございます」

「……なんか描くことできなさそうだけど」

「擬人化すれば描けるんですけど」

「擬人化?」

「魔物や動物が人型になることです」

「どうやってなるんだよ」

「僕の契約者であるラングさんが、頭に僕の人の姿を思い浮かべればいいんですよ」

「頭に思い浮かべればいいのか?」


俺は人の姿を懸命に思い浮かべた。

どういう風な見た目にすればいいんだ?


そんなことを考えながらイメージをしていると、いきなりルーベスから煙が出てきた。

煙が消えると、そこにはメイド服の可愛らしいショートヘアの女の子が立っていた。


「「「え?」」」


まるで時が止まったかのように沈黙の時間が流れる。

その間を破ったのはルーベスだった。


「な、なんですか、この恰好!?」

「え、ルーベスってメスだったの?」

「ち、違います!僕はオスです!」

「じゃあ、なんでそんな恰好してるの?」


レイナが率直な疑問を言う。


「確か、契約者であるラングが考えた姿に変わるのよね」

「え、ってことは、俺が考えたってことか?」

「もしかしてラングって、そういう趣味?」

「違う!断じて違う!」


ていうか、見た目まんま女じゃねぇか。

サラサラした紫色のショートヘア、色白で目も大きい。

これで本当に男なのかよ。


「でも、なんか可愛くて守ってあげたくなっちゃう」

「か、可愛い!?」


ルーベスの頬が赤くなっている。

確かに可愛い。


「ラングさん!なんでこんな格好にしたんですか?」

「嫌か?」

「い、嫌……ですよ」


何でちょっと迷いがあったんだ………?

もしかして、ちょっと喜んでるな?


「羽は消えないんだな。ちょっと触っていいか?」


羽に手を伸ばし、触れると、


「ひゃっ!」


ルーベスがいきなり喘ぎ声をあげ、また沈黙が流れる。

え、何?

もしかして、俺を変態だとみんなに思い込ませようとでも思ってるのか?

何それ怖い。

どうしてくれんだ、この空気。


ルーベスは顔を真っ赤に染め、恥ずかしがっている。


「す、すいません」

「い、いや、俺こそなんかごめん」


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