第75話 『ユージアも殺す』
ユージアにまた屋上に呼ばれた。
屋上に向かい、ユージアを見つけると、近づき問い詰めた。
「ねぇ、あんたの目的って何なのよ。なんであんなことしたの?」
「あぁ?そんなん俺が人気者になるために決まってんだろ」
こいつ、何言ってるの?
そんなことのためにあんなことしたっていうの?
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかいないさ。極めて真面目だよ」
「はぁ、呆れた」
「それよりさ、俺がお前をここに呼んだのは用があるからだよ」
「用?」
ユージアは近づき、衝撃的な一言を放った。
「俺の性奴隷になれ」
「…………は、はぁ!?あんた何言ってんの!?」
「断るとどうなるかわかってんのか?」
「わかってるわよ。でもそれだけは嫌!」
「くっ!わかんねえ奴だな!お前は俺の言いなりになればいいんだよ!」
ユージアはいきなり私に近づき、抱き着いてきた。
「やっ!離して!」
私は暴れ、ユージアを蹴り倒した。
剣を抜き、構えをとる。
「そうか。言う通りにしておけばよかったのに、余計な戦いをする派目になったじゃないか」
「私はあんたの言いなりになんかならない」
「なんだよ反抗期か?」
抜いた剣をいやらしく舌で舐め、私に剣を向ける。
「なら、ちゃんと俺がしつけないとな!」
そう言いながら私に向かって剣を振る。
私も剣を振り、剣と剣が重なり合った。
お互い睨み合い、剣を押し合った。
剣を弾き、二人とも離れて距離をとると、私は空からユージアに向かって雷を落とした。
ユージアは空に向かって剣を振り、雷を弾く。
「この程度でやられると思うなよ!」
ユージアが剣を振るが、私は避けて剣をユージアの首に向かって振り付けた。
すると、ユージアは光ってどこかに消えた。
「えっ!?」
だが瞬時に後ろにいるとわかった。
振り向くと同時に剣を振る。
剣が重なり合う音が鳴り響いた。
「中々やるな。だが、俺だって容赦しねぇぞ!」
「そろそろ、終わりにするわ」
構えをとって走ってくるユージアに向かって、私は剣から雷を出し、放った。
油断していたのか、ユージアは真正面から当たり、痺れ始めた。
剣に雷のエネルギーを溜めすぎたのか、剣は崩れて消滅してしまった。
「くそ、油断した!」
私はユージアを足で蹴り倒す。
ゆっくりと近づき、彼を睨みつける。
「私は元騎士だからね。あんたみたいなド素人に敵うはずがない」
私はユージアの剣を奪い取ると、剣を奴の首に近づけた。
その剣を上げ、勢いに任せて振り下ろした。
その瞬間に、血が飛び散る。
ユージアはもう既に死んでいた。
やってしまった。
私はもうここにはいられない。
でもいいわ。
少しでも強くなったわけだし。
次は、魔術学院か。
その日以降、私が剣術学院に現れることはなかった。




