第71話 『国から追放』
「剣?」
「忘れたの?私は魔剣士よ。それに腕もかなりいい」
「「「………!?」」」
兵士が一気に襲い掛かってくる。
が、剣を使って一瞬で切り倒した。
雷を使ったから、痺れている。
でも死ぬことはないと思う。
「さてと、早くこの城から逃げないと。もっと兵士が来るかもしれない」
でも、廊下を通ると、兵士とばったり会う可能性があるから窓から降りよう。
この部屋は一階だからこの窓から飛び降りても大丈夫。
私は窓から飛び降りると、街に向かって走った。
走って少し経つと、街についた。
ここまで走れば安心かな。
あれ、おかしいな。
周りを見ると、みんな私をじっと睨んでいる。
「な、なんですか…?」
「あんたが放火魔だってね」
「え、違います!」
「魔人族の言うことなんか信用できるか!」
「いつかやると思ってたんだよ」
「魔人族なんて最初から信用しなければよかった」
なに?なんでみんなして私を疑うの?
私を信じないの?
もしかして、私が……魔人族だから?
ただ種族が違うだけで、こんなに簡単に疑うんだ。
これが人間か。
私の中の負の感情がこみ上げてくるのがわかった。
「ほら、あそこよ」
見ると、街の人が私を指差していた。
その後ろには兵士が何人もいる。
見つかった。
私は体全身に力を巡らせて、懸命に走った。
途中で捕まりそうになったけど、そのときは剣を振って斬撃を放った。
気づけば私は森の中を走っていた。
雨も降っている。
何度も転び、泥まみれになりながらも、私はとにかく走り続けた。
「ハァ……ハァ……痛っ!」
力が尽きたのか、私はその場に倒れてしまった。
苦しい。
疲れた。
なんで、なんで私がこんな目にあわなければならないのよ。
すべて、あいつのせい。
アレフ、あんたは絶対私が………殺してやる!
いや、アレフだけじゃない。
アークロセリスの奴等は全員殺す!
あんなに街の人たちと関係を築いてきたというのに、こんなに簡単に崩れるなんて。
絶対に許さない。
待ってなさいよ、アレフ。
「さてと、これからどうしよう」
ゆっくりと立ち上がり、これからのことについて考える。
「あ、もう追ってきてないわよね。まあ、やってきたら剣で容赦なく切り倒すけど」
「あ、そうだわ。剣と魔法を極めればいいんだわ」
極める方法は、剣術学院と魔術学院に入学すること。
剣聖に頼んで修行をするって手もあるけど。
「とりあえず、まずは剣術学院から入学しようかな」
でも、アークロセリスの学院ではない。
ここから近くの国に移住して、そこの剣術学院に入学しよう。




