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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第6章「地獄の世界、グルギヴァ」
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第70話 『冤罪』

あれから時間が経ち、夜になっていた。

食後の後は部屋に戻り、ベッドの横になって、すぐに眠りについた。




目が覚めると、窓から光が差し込んでいた。

今日は目覚めの気分がいいわね。

なんかいいことがありそう。


バタンッ!


いきなりドアが激しく開く音が鳴り響く。

見ると、そこには私を睨んでる兵士が立っていた。

兵士が何人も入ってきたかと思うと、あっという間に私を囲い込み、捕まえた。


「な、なに?なによ!離して!」

「黙れ!犯罪を犯しておいて何を言う!」

「犯罪?なんの話?」

「とにかく来い!」


無理矢理部屋から引っ張られ、どこかに連れていかれ、国王の前に、雑に押し倒されてしまった。

顔を上げると、国王が私を腫れ物でも見るような表情をしていた。

なんで?

私、なんかした?

懸命に今までの行動を振り返るが、恨まれるようなことはしていない。


「私、何かしましたでしょうか?」

「フン、知っているくせに……」

「本当に知りません。教えてください!」

「今日の一時頃、街が炎上したそうだ。で、街に放火した奴を見たって人がいるんだ。その放火魔が、おまえだ」

「ええぇ!?冤罪です!私やってません!」

「信用できるか。だいたい、おまえは魔人族じゃないか」

「……………」


魔人族だから信用できないって言うの?


「そもそも、私が放火したのを見た人って誰なんですか?」

「この女だ」


見ると、そこにはアレフが立っていた。

ニヤニヤしながら私を見ている。

その瞬間、私は悟った。

私はこの女に冤罪をかけられたのだ。


多分、本当の放火魔はあいつで間違いないと思う。


「私じゃないです!あのアレフが本当の放火魔なんです!」

「フン、信用できるか。アレフがそんなことするわけないだろ」

「なんで……」


そういえば、アレフは表では優しい人を演じてたっけ。


「魔人族の言うことなんか信用できるか。いつかやると思っていたよ。まさか本当にやるとは」

「ち、違います!私じゃないって言ってるじゃないですか!」

「くどいぞ!お前等、あのルシアを追放しろ」

「「「はっ!」」」


兵士は私に近づき、抑えようとした。


捕まると牢屋に入れられる。

そう思った私は、私の腕を掴んだ兵士を押し倒し、その場から逃げた。


「あ、逃げたぞ!」

「なにグズグズしてる。追え!」

「「「は、はっ!」」」


後ろを見ると、何人もの兵士が追いかけていた。


「絶対に捕まらないからね」


私は来た道を引き返し、自分の部屋に向かった。

そこにあるものがからだ。


自分の部屋に入り、あるものを手に取ると、私は兵士がここに来るのを待った。

それから数秒経つと、兵士が何人も入ってきた。

そしてあっという間に囲まれてしまった。


「もう逃げられないぞ?」

「私が何のためにわざわざここに来たと思ってるの?」

「なに?」

「これを取るためよ」


私が手に持っているものは私の剣だった。


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