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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第6章「地獄の世界、グルギヴァ」
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第67話 『ヒュドラ』

「次はこの扉だ」



この扉、妙な威圧を感じる。


慎重に扉に手を触れると、不気味な音をたてて、ゆっくりと開いた。

その先には、黒い剣が部屋の真ん中に突き刺さっていた。


紫色の邪悪なオーラを放っている。

いかにも呪われてるって感じだ。


「あれか…?その呪剣って……」

「……見たことはないが、あれであってるだろう」



部屋の中に入ろうとした瞬間、いきなり部屋の横の壁が崩れ、そこから何個もの首を持った巨大なドラゴンが出現した。

首は全部で八つだ。


「な、なにっ!?」

「こ、こいつは……!」


「「「ヒ、ヒュドラだ!」」」


「「「GYAAAOOOOOOO!!」」」


全部の首が一斉に鳴き声をあげる。

いっ!

音がでかすぎて、耳鳴りが酷い。

頭を内側からガンガンと叩かれてるような痛みが続く。


「ま、まさか、ここで会うなんて」

「落ち着け。まだ勝ち目がないと決まったわけではない」


平然を保っているが、内心ちょっと衝撃を受けている。

その黒い巨体の塊には、妙な迫力を感じる。


さっさと倒した方がよさそうだ。


俺は闇を手から出し、ヒュドラに向かって放ちつけた。

闇はヒュドラの体の方に向かっていったが、一つの首が闇の向かった先に頭を行かせ、闇を喰らい消した。


「えっ!?」

「闇を喰らった!?」

「そ、そんなバカな……」


ヒュドラはその赤い目で俺らを睨み、余裕な表情を見せる。

くそ、ナめやがって!

次は巨大な闇の球を何個も一気に放ちつける。


が、それも八つの首に喰われ、放った闇は一気に消えた。


続いて、ケリウスとルシアが火と雷を放って攻撃するが、雷も食われ、火属性なのか、火が当たっても効いてないようだった。


「攻撃だ、ルーベス!毒でくらわせろ!」

「き、きっと無駄ですよ。闇でも効かなかったんですよ?」

「やる前に弱音を吐いてどうする!いいからやれ!」

「わ、わかりました」


俺の気迫におされ、ルーベスはしぶしぶヒュドラに向かって毒を吐く。

でもその毒もヒュドラに効くことはなかった。


するとヒュドラは、口から巨大な闇や火の球を吹き出した。


「あぶねっ!」


当たらないように逃げるが、左足に当たって傷を負ってしまった。


「ラング!」

「余所見するな!奴に勝つ方法を考えるんだ!」

「わ、わかった」


ヒュドラに勝つにはどうすれば……。



そうだ!属性で攻撃するのがダメなら、武器で攻撃すればいいんだ。


俺は闇の空間から『恐魔の宝剣』を取り出し、ケリウスに向かって投げた。


「ケリウス、その剣であいつを倒せ」


恐魔の宝剣を綺麗にキャッチしたケリウスは、俺と目を合わせると顔を引き締め、ヒュドラを睨みつける。

その瞬間に構えをとり、


「いくぞおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


ケリウスは気合を入れるために大声をあげ、ヒュドラに向かって走り出した。

 

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