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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第6章「地獄の世界、グルギヴァ」
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第66話 『封印の鎖』

鎖の真ん中には巨大な南京錠がかけられている。

鍵がかかってるのか。


「ここじゃない?」

「ああ、そうかもな。よくやったルシア」

「なんか鍵がかけられてる。まるで封印されてるみたいだ」


俺が思ってたのと同じことを言うケリウス。


「どうするのラング。鍵を探すの?」


レイナが訊く。


「簡単だ。この鍵を破壊すればいい。ただそれだけのことだ」


手から闇の球を出し、南京錠に向かって放つ。

当たった瞬間に南京錠が粉々に砕け、意外にもあっけなく鎖は解けた。


壁だと思ってたのは大きな扉だったらしい。


「?どうした、ルシア」


ルシアが鎖を手に持ち、真面目な表情で見つめている。

すると、


「ラング、これ使えるわよ」

「使える?なんの話だ」

「この鎖、『封印の鎖』よ」

「封印の鎖?」

「なんだよ、それ」

「その名の通り、あらゆるものを封印することができるのよ」

「封印…か………あ!」

「やっと私のアイデアに気づいたようね」

「ん?なんのことだ?何がわかったんだよ。俺にもわかるように言ってくれよ」


まだ気づいていないケリウスを無視し、話を続けた。


「この鎖で、あのゲランダを封印しようってことだろ」

「そういうこと」


ケリウスも話を聞いてようやく理解したようだ。


「そ、そんなことができるんですか?」

「できるはずよ。この鎖はなんでも封印できるのよ。たとえ、なんでもすり抜けることができる者でも、浮遊霊でも、この鎖に勝ち目はない」

「そ、そこまで言うなら可能性はありますね」


「おい、そんな話は一旦後にしろ。呪剣があるかもしれないんだから」

「あ、そうね」


扉に手をかけようとすると、いきなり横の壁が崩れ、そこからゲランダが出てきた。

一瞬ビビったが、丁度いい。

この鎖で封印してやる。


俺は落ちてる鎖を握り、ゲランダを睨みつけた。


「来い、ゲランダ!」


ゲランダにとって不利ということがわからないのか、ゲランダは俺たちに向かって飛んできた。

俺もゲランダに向かって走り出す。

俺が近くまで来たところで、ゲランダが鎌を振る。

俺はその攻撃を軽く避け、鎖を当てた。

ついでに鎌も奪い取った。


すると、長い鎖がどんどんゲランダを囲い込み、少し時間が経つと、球体のようになった。


全部の鎖がつくと、南京錠と鍵が出現し、鍵をかけた。

鍵がかかると、鍵は光の粒子となって消滅した。


「ほ、本当に封印しました」


ルーベスが驚いた様子で見つめている。


鎖からドンドンという音が鳴り響く。

中から出ようと暴れているようだな。

この鎖は完全には信用できないな。


俺がやったように、鍵は簡単に破壊できるからな。

俺たちがこの世界にいる間に破壊されれば封印は解かれ、また俺たちを襲ってくることになる。


そうならないように、俺はあるものを手に入れたんだ。

そう、この鎌だ。


「何すんだ?ラング」

「まあ、見てろ」


俺は鎌を握って構えをとり、鎖がある方に向かって何度も振りつけた。

振り付けるのをやめると、鎖は中の物ごと消え去った。



「これで本当に終わったな。ルーベス、お前の話は呪剣を手に入れてから聞くからな」

「は、はい。わかりました」



 



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