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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第6章「地獄の世界、グルギヴァ」
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第60話 『地獄の門』

歩いてから少し経つと、村にたどりついた。

木も多くなってきた。


「おいラング、あそこ」


ケリウスがどこかを指差して言った。

見ると、そこは森に続いているところだった。


雰囲気がまるで違う。

あの森から奥はまるで異空間にでも続いているようだ。


村の奴等はよくここで暮らすことができるな。


「あそこが、『悪魔の森』だな」

「入るのか?」

「当たり前だろ。俺たちはここに用があってきたんだ。中に入るぞ」


俺たちは森に向かって歩き出した。






森の中に入って数分、なぜか空は薄暗くなっていた。


静かな空間に動物の鳴き声が鳴り響く。

それが不気味な雰囲気を醸し出している。



「キャッ!」


ルシアが声を上げて、俺に抱き着く。

可愛い。

それに、こんな風に抱き着かれるのも悪くはない。


ルシアは結構怖がりなんだな。

ずっとルシアが俺の腕を組んでいる。



「こわいぃ~」

「大丈夫だ。雰囲気が不気味なだけで何もないだろう」


確か、あのおっさん、洞窟にあるとか言ってたな。

つっても、洞窟に繋がる穴なんてあるのか?



「あったわ」

「本当か!?」


見ると、確かに洞窟に繋がる穴が存在した。

でも、本当にここであってるのだろうか。

もしかしたら他にも洞窟があってそこに『地獄の門』があるのかもしれない。

でも、ここから確かめるか。


「真っ暗で何も見えねえぞ?」

「頭使え。火を出せばいいだけの話だろ」


手から火を出し、俺を先頭に洞窟に入り出した。

静かでこれまた不気味な雰囲気が漂っている。



「うわっ!」


いきなりコウモリの魔物が一斉に襲い掛かってきた。

一瞬で火で燃やし尽くしたが、こいつはちょっと俺でもビビるな。


見ると、ルシアが顔を青ざめながら体を震わせている。

相当恐怖を抱いているのだろう。


「なんだか不気味ね」

「さっさと調べて、なかったら次の洞窟で探そうぜ」


探し続けること数分。


「……ラング、あれ」


ケリウスが指差した方向を見ると、そこには衝撃的な光景が広がっていた。

なんだよ、あれ。

きっとあれが『地獄の門』なのだろう。

見た瞬間に直感で理解した。


門の周辺で既に雰囲気が違う。

こことの差が激しすぎる。


まさに地獄のような雰囲気。

赤いオーラを放っていて、見るだけで威圧を感じる。


「本当に行くのかよ、ラング」

「当たり前だ。そのために来た」


門に近づくと、ちょっと暑くなってきた。

だが、そんなの構わずに俺たちは門に近づいて行った。


「近づくとわかるけど、結構でかいんだな」

「無駄口たたくな。さっさと行くぞ」


閉まっている扉に手を触れると、扉が奥に向かって開き出した。

その瞬間、視界は白い光に包まれた。


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