表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第5章「錬金術師の最強兵器」
57/148

第56話 『試し打ち』

「逃してくれるか?」

「ダメだ」


スランガは、ハアとため息をつく。

作れば逃してくれるとでも思ったのか。

俺はそんなに甘くねえんだよ。


「後は試し打ちだな」



スランガから兵器を三つ受け取る。

全身が黄金色に輝いていて、ロケットのような形をしている。

これが国一つを破壊できる勢いなのか。


俺は兵器を観察し終えると、闇に収納した。



俺は全員を起こし、兵器ができたと報告した。


「じゃあもう殺してもいいの!?」


レイナが満面の笑みを浮かべこっちを見ているが、俺ははっきりとダメだと言ってやった。

殺してから試すと、ちゃんとできてなかったときに作り直させることができないからな。

レイナの表情が一瞬にして曇る。

それを見て、俺は心が痛くなった。


「どこで試すんだ?」

「この国だ」

「え!?そ、それは……」

「なんだ」


俺はスランガを力強く睨みつける。

すると、恐縮したのか小さな声で、


「………なんでもない」


フン、情けない。

あのときの威勢はどこ行ったのやら。



「じゃあ向かうか」

「え、向かうってどこに――」


俺はスランガの服を掴み、全員の下の地面に闇の渦を出した。

その闇を超えると、そこは空の上だった。


他のみんなも来たようだ。


「それ、本当に勢いが強いのかよ」

「知らねえよ。だから試すんだろうが」

「あ、そっか」

「じゃ、落とすとするか」


俺は闇の空間から兵器を取り出すと、地面に向かって落とした。


その瞬間、街は滅びていた。

建物は消え、地面は焼け野原となっている。


消滅した範囲が大きすぎる。

明らかに隣の国あたりまでは影響を受けているだろう。

これは使える。


振り向くと、スランガが絶望したような表情をしていた。

これは、威力が強すぎて驚いてるのか、自分の街を破壊されてなのかどっちだ?

多分後方だろうな。


闇の渦を越え、地面に戻る。


「お…俺の…俺の街…が」


スランガが何かをブツブツ呟いている。

だがそんなこと知ったことではない。

俺はスランガに向かって冷たく言い放った。


「こいつの威力はわかった。お前の役割はもう終わりだ。感謝するよ」


だが何も答えない。

地面に手をつけ、下を向いていた。


「おい、レイナ。もうこいつ殺していいぞ」

「ほんと!?」


レイナの嬉しそうな表情を見て、なぜか体の内側が温かくなった気がした。

なんだ?今の感覚。


「ああ、思いっきりやってやれ」

「わかった」


レイナは目を俺からそらし、スランガに向けると、爪をたてて走り出した。

スランガのすぐ近くまで来ると、爪で背中をひっかき出した。


スランガの背中は深く抉れ、血が大量に噴出した。


切れ味よすぎやしないか?

さらに体中を何度も引っ掻き回す。


「ああああああああああああああああああ!!」


スランガの断末魔が鳴り響く。

体中から血が出る。

そしてついには声を上げなくなった。

命が尽きたか。


「気が済んだか?」

「うん。でも、まだ私のやりたいこと残ってるから」


そういえば友人を助け出すんだったな。


「安心しろ。俺が助けて国王を殺してやるから」

「?」

「なんの話?」


ケリウスたちが頭に?を浮かばせている。

そういえばこいつらには話してなかったな。


俺はレイナが言っていたことについてみんなに話した。


「なるほどね」

「ところでラング。次はどこに行くんだ?」

「ん?次?そうだな………」


俺は指を下に向け、


「次は地獄だ」



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ