第54話 『兵器作り』
「じゃあ、作るか」
「ちなみにどれくらいで作れるんだ?」
「大きさにもよるな」
大きさか。
手に持てるサイズだといいのだが、ボールくらいのサイズがちょうどいいかもしれない。
「手の平を大きくして掴めるボールのような大きさにしてくれるとありがたいんだが」
「わかった」
「後、試し打ちもしてみたい。だから、三つ兵器を作ってほしい」
そうなると、一つの兵器に入ってる魔石は一つということになるな。
試しとして使えば二つになるが、まあ問題はないだろう。
皆殺しにすればいいだけだ。
「三つか……。二日くらいかかるな」
「二日もすんのか」
「その間、お前たちは俺の家で待ってるがいい」
何して待ってろっていうんだ。
でも、色々あって疲れてるから、ここで二日間休ませてもらうか。
「じゃあ、作ってくるから待ってろ」
スランガは赤い魔石を三つとって、部屋を出ようとした。
「あ、スランガ」
「ん?」
「逃げるなよ」
俺はスランガを睨み、どすのきいた声を放った。
「わ、わかってるよ」
スランガは情けない声で言った。
怯えた表情をしている。
この様子だと逃げるわけないな。
スランガはそのまま逃げるように部屋を出て行った。
「ここって、金あるんかな?」
「盗もうとしてんの?」
「別にいいだろ。どうせ殺すんだから」
「それもそうね」
「ちょっと探してくるわ」
「私も行くわ」
ケリウスとルシアも部屋を出て行った。
今ここにいるのは俺とレイナだけだな。
「ねえラング」
ルシアがいきなり話しかけてきた。
「なんだ?」
「まだあの人殺しちゃダメ?」
「だからまだダメだって。我慢できないのか、お前は?」
「ごめん………あのラング、話があるんだけど」
「話?言ってみろ」
「実は――」
話を聞くと、どうやら俺に頼みがあるらしい。
このレイナには昔、友人がいたそうだ。
レイナがいた村の、近くの森にエルフという種族がいたそうだ。
その種族の中に友人がいたらしい。
名前は『プラテナ・フェガテス』
そのプラテナ含め、エルフたちが、エルデラクレ王国の兵士に連れ去られてしまったんだ。
多分、奴隷としてだろう。
そのエルデラクレは、アルクスカ大陸に存在するらしい。
レイナからの頼みは、プラテナを救うことと、エルデラクレの国王を殺すことだ。
少し計画と狂ってしまうかもしれないが、問題はない。
エルデラクレはアルクスカ大陸にあるのか。
俺はいずれアルクスカ大陸を支配するから、ついでとしてエルデラクレに行くのはいいかもしれない。
大陸全体に兵器を落としてしまえば、そのプラテナごと殺してしまうかもしれない。
だから、兵器を落とすのは、エルデラクレに行ってからだな。
「わかった。お前の頼み、受けてやるよ」
「ほんと!?」
レイナが嬉しそうな表情をする。
「だが!」
「……だが…?」
「色々と用事を済ませてからだ」
「…用事…?」




