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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第5章「錬金術師の最強兵器」
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第49話 『赤い魔石』

「あったか?」


俺はケリウスに近づきながら訊いた。


「まだないな」


漁り始めてから数分が経過すると、


「あった!あったぞ!」


嬉しそうに言うってことは、当たりってことか。

でも、念のため訊くか。


「色はちゃんと赤いか?」

「ああ、ほら」


確かに赤い。

石ころサイズだな。


これが兵器の材料なのか?


それにしても、色が綺麗だ。

まるで血のようだ。


「この魔石って何個必要なんだ?」

「一個で十分だが、その魔石を増やせばかなり威力が増すぞ。三個あれば大陸一個吹き飛ばせる」

「そんなに威力が強いのか!?」



俺が兵器を必要とする理由は、人間を一気に破壊するためだ。


俺は自分の居場所が必要だからな。

いつか魔王城もつくるつもりだし。


アルクスカ大陸の人間を一気に消して、そこに魔物を生み出す。

そして奴隷に魔王城をつくってもらう。


他の大陸の人間は魔物を召喚させて殺す。

これで完璧だ。


「じゃあ後三つ必要だな」


ケリウスたちは既に他のゴブリンの腹を探っていた。


「魔石はあったけど、色が違うわね」


ルシアを見ると、手には青い魔石を持っていた。



「……そういえば、雨強くなってないか?」


確かに、降り始めてからまだ少ししか経ってないのに、雨が強くなってきたぞ。

気づけば地面は泥水でいっぱいになっていた。


「言われてみれば。さっき降ってきたばっかなのに」

「もしかして、これが」


災害の女神の影響か。


雨は徐々に強くなっていき、風も吹き始めた。


「早く魔石をとって、この森を抜けよう」

「わかってるわよ」


俺たちはこの場から去って走り出した。

魔物を見つけたら、瞬時に殺して、魔石を奪ってやる。


その瞬間、周りがピカッと光り出した。

それと同時に、ドカンと爆発したような音が鳴り響く。

雷か。


木が真っ二つに割れ、こっちに向かって倒れてきた。

あの木に雷が落ちたようだな。


「ラング!」


俺はギリギリのところで、闇を放ち、木を消した。


「あぶねぇな。殺す気かよ。神様なのに」


雷が至る所で落ちてるし、風も雨も強いし、暴風雨かよ。




空を見れば、森の色んな物が飛ばされている。

そんなことを呑気に考えていると、空から木が降ってきた。


闇で消してやろうとしたが、横から強風が吹き、木は俺に当たらず横に飛んでしまった。

見ると、レイナが翼を広げている。

どうやら翼で扇いで、風を起こしたようだな。


「ありがとな、レイナ。助かったよ」


一応礼は言っとく。

それ以上は何もしない。


俺は今、ちょっとイライラしてるんだ。

スランガが言っていた女神ってやつは、俺を殺そうとしてる。




「さっさと魔石を手に入れて帰りたいんだが」

「いや、もう一つ用事が増えた」

「え、なんだよ。その用事って」

「災害の女神を殺す!」




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