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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第5章「錬金術師の最強兵器」
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第45話 『覚醒』

もう………いやだ……。


「おいおい、その辺にしてやれよ。グライズ」


グライズ?なるほど、あいつグライズっていうのか。


「ん?そうだな。もっと楽しみたかったが、後は俺がまとめて殺すとするか」


もう何の言葉も浮かばない。


グライズは構えをとって、剣を横に思い切り振った。

男たちの首が一気に飛ぶ。


「一気に殺すのも悪くないな」

「おいおい、今の発言結構やばいぞ」


他の兵士がニヤニヤしながら言う。




「ぎりぎりやばくねえよ。こいつら人間じゃないんだし、殺しても人殺しにはなんねえんだよ」

「それもそうか」


何笑ってる。

種族が違うだけで人は人だ。



なぜそんなに差別する。







「行くぞ!」


手を縛ってる縄を引っ張られる。

そのせいで縄がキリキリと肉に食い込んで激痛が走った。


私たちは兵士に引っ張られてどこかに向かった。


一体どこに向かってるんだろう。






森から出て、東に向かう。

その先には王都が見える。



なるほど、あの国に向かってるのか。


……なんで、私はこんな目にあってるんだろう。

私、何も悪いことしてない。



吸血鬼だから?

吸血鬼として生まれたから、私はこんな苦しい目にあってるの?



こんな目に合うんだったら、吸血鬼なんて種族で生まれなければよかった。








……いや、それより人間として生まれるのはもっと嫌だ!

そう考えると少し気が楽になった。



なんで、こんな愚かな種族の言いなりにならなきゃならない。

なんで、たかが人間ごときに支配されなきゃならない。


そんな目に合うのなんて、地獄に行くより苦しい。


人間なんていなくなればいい。

人間なんて、人間なんて………。



私の中で怒りが膨張するのがわかった。


その瞬間、翼が大きくなる。

そして、私から威圧という名の強風が吹かれた。


その風によって、近くにいた人たちが軽く吹っ飛んだ。


私は赤く光った目で兵士どもを睨みつけた。

それだけで、なぜか兵士は怯え始めた。



なんだ、人間って案外弱いんだな。


だったら、早く殺さないと。


「私にとって、人間の方が人じゃない。ただの動くゴミにしか思えない」


彼らを見下し、低いトーンで言い放つ。

その時点で兵士たちは体を震わせて怯えていた。



手から巨大な火を出し、グライズに向かって放った。


だが、ギリギリのところでフッと消える。


「えっ!」


思わず間抜けな声が漏れる。

すると、グライズがニヤリとしだす。


「フン、『属性無効』だよ」


属性無効?

属性が使えなくても、攻撃ができるのよ。


私は大きな翼を広げ、あおいで強風を吹かせた。


「グライズ、よくも私のお父さんを」


私はグライズに向かって飛んだ。

だが、グライズはぎりぎりのところで、飛んで避けた。


グライズは、私にニヤリと悪意のある笑みを見せ、そのまま消えた。

きっとスキル『瞬間移動』も使えるんだろう。


逃がしてしまった。

でも、こいつらは絶対に逃がさない。

この兵士を全員殺して、グライズを探して殺そう。


私は兵士たちのいる方に向き直り、ニヤリとする。




 

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