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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第5章「錬金術師の最強兵器」
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第43話 『吸血鬼の過去』

今回でまた目線が変わります。

次は過去のレイナ目線になります。



そして、


『暴れるな』

『発狂するな』


と命令をした。



そしてスランガは大人しくなった。


「お前は錬金術師だろ?そんなお前に用事があるんだよ。兵器を作ってもらいたい」

「くっ!なんで俺が」


小声で言ったつもりなのだろうが、がっつり聞こえている。


「いやと言える口なのか、お前は?もし、作らなかったら、どうなるかわかってんだろうな~」


スランガの髪の毛を掴み上げ、顔を近づけて、低くドスのきいた声で言ってやった。

また怯えて震えるスランガ。


「まだ殺しちゃダメ?」

「ダメに決まってんだろ!用事を済ませてからだ」

「……早く終わらせてね」


「……思ったんだが、なんでこいつも殺す必要がある」

「私を傷つけたから、そしてグライズの関係者だから」

「あのグライズと一体何があったんだ?」



「………色々あったの」

「そうか」


考えた末に出た言葉がそれだったのだろう。

きっと言いたくなかったに違いない。


これ以上は、問い詰めないことにした。



「……………」



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



私はレイナ・ルノセパルス。吸血鬼だ。



この種族は、魔人族よりは差別されていない。

よりは、ね。


差別する人もいれば、差別しないで受け入れてくれる人もいる。


私たち吸血鬼は基本、森のど真ん中にポツンとある村に住んでいる。

人間の元で暮らしたくないから、これが理由よ。


ほとんどの種族が人間を嫌ってるからね。

私も嫌いよ。昔、人に石をぶつけられて、小さいけど傷をつけられたからね。



私たちは村にひっそりと住んで動物を狩ったり、果物を調達して食べている。

たまに人の血を吸うために人里に下りる強者がいるが、私はそんなこと到底できない。

私は臆病だから。




今日も動物を狩って食べて終わる。

そう思っていた。




夜になり家の中で夕食をとっていると、いきなり玄関のドアを破かれ、人間たちが入ってきた。


鎧を身にまとっている。

国の兵士か。


一体何しにきたの。


私は混乱でその場を動けずにいた。

すると兵士の一人が、


「こいつらを捕らえろ」



私たちは縄で手首を縛られて、取り押さえられてしまった。


そして村の真ん中に連れてこられた。

そこには既に捕まっていた村人たちが座っていた。


私はその中に雑に放り込まれた。

体勢を整え、


「あんたたち、この子はまだ子どもなのよ?!」

「知るか。吸血鬼風情が人間様に逆らうんじゃねえよ!」


兵士は口出しした女性の腹を思い切り蹴りつけた。

蹴られた女性は苦しそうに咳払いをしていた。


私は兵士を睨む。

これが人間か。


なんて小さい人種なんだろう。

たかが種族が違うだけで、差別するのだろう。

宇宙で一番の謎だ。




「あんたたち、一体何しにきたのよ」

「ああ?決まってんだろ。金品を奪いにきたんだ。こんなところに金品なんてなさそうだが、この女どもを奴隷として売れば結構な金になるだろう」


奴隷?

頬に汗が伝う。


嫌だ。そんな地獄な日々を送りたくない。


「男は俺たちが殺して楽しんでやるから安心しろ」


兵士は一人の男を見つめ、ニヤニヤしだす。

誰から殺そうかとか考えてるのだろう。


「お前たち、こいつらを城に連れていくぞ」

「「「は!」」」





 

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