第38話 『復讐の時』
ルシアを探しにもう一度地下に下りる。
数分経過したところでようやく見つけた。
結構奥にいたな。
「っ!ラング!?ケリウスも!?なんで!?」
全力で頭に?を浮かべるルシア。
俺と同じ反応だ。
こんな反応をするのも無理はないだろう。
属性無効にかかってるはずなのに、脱獄できているのだから。
実質、俺もなんで闇が使えるようになったのかは知らない。
「話は後にしてくれ。とりあえずここを出るぞ」
檻に向かって闇を放ち、その檻を完全に消した。
それを見てまたルシアが驚く。
階段を上がり、玄関扉に向かう。
そこに着くと、また新たな疑問がうまれた。
そこには、偉そうに玉座に座っている国王の姿があった。
なんで生きてるんだ?
俺たちが闇とかを使えるってことは、属性無効の持ち主である、国王は死んでるはずだ。
……生きてるってことは、持ち主は他の奴だったってことか?
どちらにせよ、もうどうでもいいことか。
俺たちが使えるってことは、そいつはもう死んだということだから。
誰が持ち主なのか、誰が殺したのか、その真実を追求する必要は微塵もないだろう。
とりあえずわかったことは、復讐ができるってことだな。
覚悟しろよ、国王。
国王の前に姿を現すと、
「な!お前等、なんでここにいる!どうやって脱出してきた!」
「属性が使えるようになったからに決まってるだろ!」
「奴が誰かに殺されたということなのか!?」
やはり、国王ではない誰かか。
「お前等、どうやって殺した!」
「勝手に決めつけんな。俺たちだって誰が殺したかなんて知らねえよ!」
その言葉と同時に手から闇を放つ。
その闇が国王の右腕に当たった瞬間、その右腕は消滅した。
「あああああああああああああああああああああ!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛いいいいいぃぃぃぃぃ!」
国王の断末魔が城内に響く。
兵士たちはそれを見て騒然としていた。
お前等もああいう目に合うんだよ。
叫び続ける国王の近くに立ち、倒れた国王を見下す。
「最初の復讐相手はお前だ」
見下し、睨みながら冷たい声を発した。
「死にたくないいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
それが国王の最後の言葉だった。
俺が放った闇に包まれ、国王は何も残さずに消滅した。
あっけない。
だが、心が満たされるこの感覚、復讐してよかったと思える。
次はもっと傷つけて、痛めつけて、苦しめて、それから殺す!
俺を苦しめたのを後悔してもらう。
死にたいと思わせてやる。
死なせてくれと思わせてやる。
それをさせれば、今よりもっといい快感を得られるだろう。
次は誰にしようかな~。
俺はそんなことを考えながらニヤリと悪い笑みを浮かべていた。




