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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第4章「アルガレス王国」
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第36話 『地下牢』

「来い!」




兵士に雑に引っ張られ、それに新たな怒りを覚える。


「ちっ、もっと丁寧に扱え。この人間クズども!」

「所詮、魔人の戯言。耳に入れる必要はない」



怒声を浴びせるが、国王はやれやれと頭を抱える。






雑に引っ張られながら、地下に連れていかれる。


そこは暗く、冷たい風が吹いていた。

廊下があり、横に牢屋がある。



奥が見えないほど長い。


「ほら行くぞ」


「痛っ!だから丁寧に扱え!」

「落ち着けラング。無駄だ。今の俺たちに勝ち目はない。諦めるしかない」

「お前が諦めるのが早いんだよ!ねばれ。とにかくねばればなんとかなることもあるんだよ!」


「何?私たち死んじゃうの?」




「お前話聞いてなかったのかよ?俺は殺され、お前等は奴隷にされるんだ」

「ええぇぇぇ!?そうなの!?なら、着いていかなければよかった」


こいつ、本当に聞いてなかったのかよ。

あと最後の部分、ちょっと聞き捨てならねえな。

俺は案を出しただけで、強制的に連れてきたわけじゃない。

つまり、こいつが勝手についてきたと言っても過言ではない。




「お前はこの牢屋に入れ!」


手錠を外されたが、抵抗する暇もなく檻の奥に投げられる。

振り向いたときには、もう檻は鍵をかけられていた。


兵士が俺を見下しながらニヤリとする。


殺意が芽生える。

殺す!


それはいいとして、まずはここを脱獄しないといけない。


試せるものは全部試すか。


俺は檻に向かって立ち、手に力を込める。

そして、思い切り手を檻に向けた。





…………何も起きない。

やはり、属性無効のスキルにかかっている。


このスキルを消す方法は、スキルの持ち主を殺すだけ。


ここから出るために殺す。

だが、殺すにはここを出ないといけない。



完全に詰み状態だ。



ずっと考えていると頭が痛くなる。

少し落ち着こう。




暗い。

光がない。


まさに牢獄。

奴隷のときの頃を思い出す。


あのときもこの地下牢と同じように、光がなかった。




くそ、また憎しみが膨張した。


俺は檻をガシッと掴み、外れないとわかってもガンガンと揺らした。


「出せ!出せ!」

「うるせえぞ!」


誰かの声が聞こえる。

それが隣の牢屋にいる奴だと知るのに、そこまで時間はかからなかった。


「無駄なことはするな」


俺だってわかってる。

でも、試せるものは試さないと気が済まないんだ。







そういえば、ケリウスとルシアはどこの牢屋に行ったんだろう。

もし、ここを脱獄できたら、まずはケリウスたちを探す。

そして、宝剣を奪い、その剣で奴等を八つ裂きにする。


我ながらいい考えだ。




でもそれは、脱獄できたらの話。

ここを出られる可能性はかなり低い。


もしかしたらゼロに等しいかもしれない。



いったい、どうすればいいんだ……………。


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