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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第4章「アルガレス王国」
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第35話 『クズ王』







王都までたどり着き、城の橋を渡る。





「警備兵がたくさんいるわよ?」

「何いちいち雑魚に心配してんだ。殺して消せばいいだろ」

「そ、そうだけど」




まずは宝剣から奪うか。


そして奴等を殺そう。



権力より武力の方が強いということをその身に教えてやる。


警備兵と目が合うと、


「ん?お前、何者だ!ここは平民が来ていいところじゃないぞ!」

「ちっ、雑魚がほざくんじゃねえよ」


警備兵に近づき、間近で闇を放つ。

そしてそこにいた三人の警備兵が闇で消滅した。


手ごたえねえな。

弱すぎる。

いや、俺が強すぎるのか?







「門の前に怪しい人物が三人います」

「わかった。陛下に報告する」


城の陰には、俺たちを見つめる警備兵が誰かと話していた。









他の警備兵には見つかってないようだな。

まとめて殺すつもりだから、ちまちま殺すのは時間の無駄だろう。


見つかったら殺さないといけないから、早く城の中に入ろう。


とりあえず強行突破だ!





門を通り、手から巨大な闇を扉に向かって放つ。




破壊した瞬間に三人同時に走り、城の中に入った。


その瞬間、体に違和感を覚える。

だが、俺はあまり気にしなかった。





破壊したときの煙が薄くなり、周りが見えるようになった。

前には国王が立っていた。


だがなぜか、その顔はニヤリと歪ませていた。

なぜ笑っているんだ?



横にいる兵士が一斉に俺たちを囲み、武器を向ける。


こいつらは一気に殺すか。


俺は手から闇を出―――――せない!


なぜだ。


手に魔力を込めても、闇が出ない。



火も、水も出ない。



見ると、ケリウスもルシアも出せないようだ。



このとき、俺は知った。

なぜ国王が笑っているのかを。


『属性無効』か。



スキル『属性無効』


発動した際に、相手の属性を無効にする。

発動した者を殺せば、その効果は消える。





そのスキルを、あの国王がやったということか。



俺たちはあっけなく雑魚の兵士に捕らえられ、手錠をかけられた。



「お前等がここに来るという情報はもうここに知れ渡っている。なんだ、何しに来た?」


なんで、人間に見下されなければならないんだ!

殺したい。殺したい。

すぐにでも消してやりたい。

殺す。殺す。殺す。殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!


「………教えるわけねえだろ。どうせお前等は死ぬ運命だからな」

「くっ、ナメるな!」


「お前は、処刑する」


「処刑!?俺何か悪いことしたか?」

「城を壊し、さらに勝手に入った。処刑以外の何がある」



呆れて何も言えない。

クズすぎる。この国に奴隷制度があるわけだ。



「ん?よく見たらその角、そこの二人は人間じゃないか」


ちっ、バレたか。


「よし、決めた。その二人はワシの奴隷にしよう。そこの赤髪の男は処刑する」


その言葉を発した瞬間に、俺がまた暴れ出す。


「離せ!こいつを殺させろ!殺さないとおかしくなる!」

「もとからお前はおかしい」

「黙れ!殺す!殺す!絶対に殺す!ぶっ殺す!」


落ち着け。落ち着くんだ。

ここで暴れても無駄だ。


とりあえずこの状況を切り抜けるんだ。


だが、体がゆうことを聞かない。

感情が抑えられない。



「兵士ども、そいつらを地下牢にぶちこんどけ」

「「「は!」」」




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