第26話 『三次試験』
「では、次に三次試験を行います」
残り二人になったな。
この横の奴が合格するかは知らないが、俺が合格するのはもう確信していいだろう。
三次試験は、簡単に言うと戦いをするんだ。
負けたらそれで不合格。
戦う相手は、学院の教師だ。
試験官は二人になり、俺と横の奴は別々のところに向かった。
やはりすべて外で行うんだな。
茶色いローブを着た男がやってきて、俺の前に立つ。
胸のところには、赤い宝石が装飾されている。
フードをはずし、隠れていた顔を露にする。
性格悪そうだな。
ま、俺にはどいつも悪そうに見えるがな。
ケリウスを除いて。
そのニヤついた表情には、俺を不合格させてやるという意味が込められてるに違いない。
だが、それもできないだろうな。
下手したらお前を殺してしまうかもしれない。
それだけは避けないとな。
「それでは始めます」
試験官の合図と同時に、教師が俺に向かって走り出した。
そして近くまで来たところで手を俺に向け、火を放った。
俺はその攻撃を軽く避け、手に闇を纏い、教師の腹めがけて思い切り殴りつける。
「ぐはっ!」
口から血を吐き、遠くに飛ばされる。
俺は走って倒れた教師の上に飛び乗った。
そして、顔面に向かって闇を放とうとしたところで止める。
黙って教師を睨んでいると、
「ひっ、殺さないでくれ」
命乞いか……情けない。
所詮人間か。
「フッ、なら俺の勝ちだな?」
教師はうんうんと頷く。
やはり簡単に勝つことができた。
「これで試験は終了しました。結果は後日報告します」
今日は終わりか。
俺はケリウスの家に戻り、待つことにした。
そして翌日。
家にある封筒が届いた。
開封し、中に入ってある紙を取り出す。
合格証明書か。
フン、当然だ。
あれで不合格だったらあの学院を破壊するわ。
入学式は来月か。
それまでに服とか色々と買い揃えないといけないな。
……ケリウスに頼むか。
そして一か月が経過した。
入学式当日、俺は魔術学院のローブに着替え、学院に向かった。
人間が多すぎる。
あまりの不快さに息苦しささえ感じる。
この調子でこの生活を送っていけるか?
送っていけたとしても、ストレスたまりまくりかもしれないな。
早く入学式終われ!
心の中で舌打ちを繰り返し、我慢をすること数時間、ようやく入学式が終わった。




