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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第3章「ルガミンダ魔術学院」
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第24話 『一次試験』



あれから数カ月が経過した。


家にある物が届いた。

封筒から紙を取り出し、パッと全体を見る。


「……受験票か」





身分証が必要なのか。

まあそれもケリウスに作ってもらったし、問題はないだろう。









それからまた数日が経過する。




「じゃ、行ってくるわ」


ケリウスに向かって適当に手を振り、扉に手をかけ、外に出た。


歩いていくから時間はかかるが、この時間帯から行けば学院まで間に合うだろう。








歩き続けて三時間が経過したところで、魔術学院が見えてきた。



あの学院の名前はルガミンダ魔術学院。

主に地位のある者が入学する。

まあ、学費を払えば村人とかでも入学できる。

でもそれは、試験で合格できればの話だけどな。





ケリウスから借りたローブを着てるから、角を隠せることができる。

この学院の服も茶色のローブだからずっとフードを被れば魔人とバレることはない。


門を通り、受付の場所に向かった。




そこにはカウンターがあり、奥に眼鏡をかけた金髪の女が立っていた。

俺はその女の前に立つ。

すると、女から話しかけてきた。


「お名前は?」

「ラング・ガンデイルだ」

「属性は?」

「火と、水と……」


闇って言っていいのか?

ケリウスの過去の話を聞いてると、闇のせいで軽蔑されたようだしな。

やはりここは黙っておいた方がいいのか?


「と?」

「……闇…だ」


言っちまった。

女の態度が一気に冷める。



やっぱり言わない方がよかったか?


「職業はなんですか?」


話し方も雑になってきた。

だから、人間は醜いんだよ。


今すぐにでも殺したい。

だが、今そんなことしたら、入学することができない。

ここは我慢だ。

手に拳を握り、歯を噛みしめる。

これでなんとか我慢することができた。



「………元村人だ」

「元?今の職業を教えてください」

「…無職だな」

「あ、そう」


あまりの態度に思わず笑いが出る。


「わかりました。では会場はあそこです」


指差してる先は……建物ではない。

運動場に的がある。

きっとそこを指差してるんだろう。


どうやら試験は運動場で受けるらしい。



そこまで移動すると、今度は女に話しかけられた。

試験官か。


「では、ここに並んでください」


地面には線が引いてあり、俺はそこに立った。


「まずは一次試験です。君たちの属性をあの的に当ててください」


この試験は全部で三次試験まである。


まずこの一次試験は、あの奥に見える的を、自分の持ってる属性で破壊するんだ。

当てれたとしても、傷つけられなかったら、不合格だ。



五人ずつ並び、俺は四番目だった。


一番目は火で燃やし尽くし、二番目は光で消し、三番目は風を当てただけで破壊できなかった。

次は俺か。


こんなの簡単だ。

俺は的をじっと見つめ、手から闇の玉を出す。

それを的に向かって放った。


闇は的に当たると、的を一気に取り囲み、フッと消滅した。

これで、第一次試験は難なくクリアだ。


横の奴等が俺を見てヒソヒソと話をしだす。

ああ、ムカつく。

我慢しろ、我慢するんだ。




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