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奴隷は魔王となり、復讐を決意する。  作者: 影月命
第2章「黒の魔術師」
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第21話 『魔術師VS天使』

なら、地道に一人ずつ呪いを解くか。




いや、それじゃ、時間がかかるし、黒の魔術師がまた闇の呪いをかけるかもしれない。



なら、僕が黒の魔術師を倒せばいいんじゃないか?


僕がみんなを救ったとしても、黒の魔術師がいれば、また世界に闇が訪れる。

そうさせないためにも、やっぱり僕が倒した方がいいだろう。



なんとか立ち上がり、ある方向を睨みつける。

その方向には、アルクスカ大陸がある。


そこに黒の魔術師がいるのだとか。



「僕が世界を救ってみせる」


それを最後に、僕は飛んでアルクスカ大陸に向かった。










「もう殺してくれ~」


情けない声でそんなことを言っている。

それを聞いたのは何回目だろうか。


俺は、この十日間、ずっと人間を傷つけている。


ちゃんと魔法で逃げられないようにしてあるから、抗うことはできない。

こいつらは俺の完璧なおもちゃと化したのだ。


「前に言ったよな?殺さないって。俺、約束は守る主義だから、殺すわけにはいかないんだよ」


俺は無意識にニヤニヤしていた。





バンッ!





扉の開く音が、部屋中に響き渡る。

扉の方に目を向けると、そこには男が立っていた。

背中には白い翼が生えている。


なんだ、天使か?


「なんだ、俺を倒しにでも来たのか?」

「そうだ!君を倒して平和な世界を取り戻す!」


男は戦う構えをとった。


「なんだよ、ヒーローきどりか?気持ち悪い」



男はその言葉を無視して、どこかを見ていた。

そこには、傷だらけになっている俺の奴隷がいた。


「その傷、あんたがやったのか…?」

「ん?ああ、そうだ。いいだろ、別に。俺のおもちゃなんだし」



男は拳を握り、ぶるぶると震わせていた。

怒ってんのか?


「そんなことして、罪悪感はないのか?!」


俺は鼻で笑った。


「他人の命なんてどうでもいいんだよ。誰かが苦しもうが、誰かが傷つこうが、俺が傷ついてるわけじゃない」


その瞬間、男は手を俺の方に向けた。

やばい、ここに中にいると死ぬ。


手に魔力を込め、光を放つ。


俺は当たる寸前のところで、窓を突き破って外に出た。







窓から光が漏れる。

城の中が光に囲まれてるのがわかるな。




城が崩れ、そこから翼を広げた男がこっちに向かって飛んできた。


俺はそいつに闇を放った。

だが、全部避けてこっちに向かってきた。


しぶといな。早く死ねよ。

心の中で舌打ちをしながら、俺も男に向かった。





近くまで来たところで、手から闇を出し、男に向かって放った。

それと同時に、男も手から光を出し俺に向かって放つ。





周りは、光と闇に包まれた。



闇は光さえも呑みこむんだよ。

内心そんなことを考えながら、光を放つ彼に向かって闇を放ち続けた。






だが、光はどんどん巨大化していき、次第には闇を呑み込んでしまった。



なんで、俺の方が吸い込まれる形になってんだよ!

混乱しながら、男を見つめる。


眩しい。

体から膨大な光のオーラを放っている。


やっぱり神の力には及ばないか………





俺はそのまま落下し、地面に叩きつけられた。



その後に、男が舞い降りた。


「まだだ!俺は人間を苦しませないと気が済まない!」


そんなことを言っているが、俺はもう半分諦めていた。

一回やられた時点で、もう俺に勝ち目はないと確信した。



「みんなの呪いを解くんだ」


俺を見下ろしながら、低い声を漏らす。

それが天使のやることかよ。


俺は素直に従うことにした。


「わかったよ。呪いを解く」


俺は手に魔力を込め、指を鳴らした。

これで、みんなの呪いは解かれたはずだ。


男は手から光を出す。


「じゃ――」

「ま、待ってくれ。殺さないでくれ!」

「殺しはしないよ」


それを聞いて安堵のため息をつく。


「君は不老不死の体になってもらう」





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