第15話 『闇の呪いの使い方』
俺は、そのまま闇の球を落とした。
落ちた瞬間に、闇が一気に広がる。
でも、崩壊はしてない。
理由は簡単、闇の呪いを発動したからだ。
これで、街の奴等は全員悪の心に呑まれることになるだろう。
そのときが楽しみだ。
思わずニヤニヤしてしまうな。
とりあえず、城に向かって乗っ取るか。
そこに住むことにしよう。
俺は王都に向かい、乗り込んだ。
「誰だ、お前は!」
中に入ってすぐに、兵士に槍を向けられ、囲まれた。
「何の用だ、お前」
国王の顔、いかにも悪そうな顔だな。
俺、こいつ嫌いだわ。
国王の奴、こいつらに恨み買ってそうだな。
俺は兵士全員に闇の呪いをかけた。
「お前等、国王を殺したいと思わないのか?大勢で押しかかれば、権力者なんて怖くねえだろ」
すると、兵士は槍を下ろし、一斉に国王の方を向いた。
兵士の目つきは悪くなり、復讐心に囚われている。
やっぱり散々こき使われたようだな。
「お、お前等、どうした。ワシを睨んで、無礼だぞ!」
「偉そうにうるせえなぁ!」
兵士の一人が言う。
「な、何!?お前、ワシに何を言ってるのかわかってるのか」
「うぜえんだよ」
「俺たちもうお前の言いなりになるつもりはないからな」
「陛下に向かってなんてことを!」
「牢屋に入れろ!」
横にいる貴族のような服装の奴等や、ローブを着た奴等が騒然としている。
なんか面倒くさいからここにいる奴全員にかけるか。
上から黒い靄を出し、城内を一気に駆け巡る。
「な、なんだよ、これ」
「や、やめろ!」
靄が消えると、その場にいた奴等の雰囲気が変わる。
「兵士のくせに生意気なこと言いやがって」
「国王だからって調子乗んなよ!」
「ワシの気に食わん奴は全員処刑だ!」
おうおう、みんな狂気に満ちてんな。
それほど、恨んでたのか。
兵士たちは槍を国王に向けながら、一気に走った。
そして国王の腹は槍に刺された。
「くっ、おのれぇ、お前等、ワシに何をしたかわかってるのか!呪う。絶対に呪ってやるからな!」
血とともに声をはく国王。
それを最後に国王は息絶えてしまった。
ローブを着た奴等が手から巨大な火の玉を出して兵士に向かった。
吹っ飛ぶ兵士。
酷い戦いだな。
「早く終わらせてくれよ」
俺はその言葉を吐き捨て、城を出た。
城の中の音が治まると、中に入って様子を確かめた。
見ると、兵士や、ローブを着た奴等が血を流しながら倒れていた。
これはいい。
俺がわざわざ戦わなくても、自分たちで戦って全滅してくれるんだからな。
「じゃ、お掃除お掃除」
宙に闇の玉を出し、一気に死者を吸い込む。
人は全員消え、俺だけとなった。




