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辺境から始まる2人の伝説  作者: サンダー
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第20話:『雷光帝国』の建国

第2章:王国の終焉、そして『雷光帝国』の誕生

聖騎士長バルドの敗走から数週間。


王都はルミナリアへの恐怖から完全に機能不全に

陥っていた。


そんな中、ルミナスとアルスは総督府の

玉座の間に主要メンバーを集めていた。


カイル、キルト、そして街を代表する

大商人や職人たち。


「みんな、集まってくれてありがとう。


王都の動きは完全に止まったけれど、このまま形骸化した王国の一部でい続けるのは、私たちの民にとってリスクでしかないわ」


ルミナスは毅然とした態度で一同を見回した。


「私は、本日をもって『ルミナリア』が旧王国から

完全に独立し、新たな国家として歩み出すことを

宣言します」


その言葉に、反対する者は一人もいなかった。


むしろ、待ち望んでいたと言わんばかりの

歓声が部屋を満たした。


独立の声明と同時に、ルミナリアは単なる一都市

から、大陸に新たな秩序をもたらす

新国家**『雷光帝国』**へと生まれ変わった。


初代皇帝として推戴されたのは、当然、領民たちから絶大な支持を得るルミナス・アルートス。


そして、彼女を影から支え、国の全インフラを

統括する「総理大臣」の座にはアルスが就任した。


「皇帝陛下、か。悪くない響きだけど、やることは

今までと変わらないぜ?

爆速でこの国を大陸一の住み良い場所に変える、

それだけだ」


アルスは新調された官服の襟を正しながら、

ルミナスに不敵な笑みを向けた。


建国記念日、ルミナリアの中央広場には15万人の

民がひしめき合っていた。


キルトが持てる技術の全てを注ぎ込んで仕立てた、

純白のドレスに紫電の刺繍が施された神聖な礼服を

纏い、ルミナスがバルコニーに姿を現す。


彼女が頭上に手を掲げると、空から一本の細く、

美しい紫色の雷光が降り注ぎ、彼女の頭上に

「雷結晶の王冠」を編み上げた。


神々しいまでの光に包まれた初代女帝の姿に、

地響きのような地鳴りとなって民の歓声が荒野へ

響き渡った。


かつて「不吉」と蔑まれた少女は、いまや一国の

至高の存在となったのだ。


独立に伴い、国防の要となる軍事組織も一新された。


総大将に任命されたのは、すでに「生ける伝説」

となりつつあった勇者カイル。


彼の率いる精鋭冒険者クランは、正式に

『帝国第一近衛騎士団』へと昇格した。


「ルミナス陛下、保持アルスさん。俺の剣は、

この雷光帝国の民と、お二人の未来を守るために

あります」


カイルの背負う大剣は、アルスの『鑑定』による

極限の調整と、キルトの『魔糸』による補強を受け、一振りで山を割るほどの神話級の武器

(アーティファクト)へと進化していた。

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