表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら悪役令嬢の白豚パパでした!?~うちの子は天使で元恋人は最強騎士です?オーラを見極め幸せを掴め!~  作者: 緒沢 利乃
オールポート家編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/114

父親、再び視察へ

王都での社交を終えて、オールポート伯爵として領地経営に邁進している白豚です。


ズボンのウエストに少し余裕ができてきた。嬉しいがここで張り切り過ぎると体のどこかを痛めて安静が必要になり、またまた白豚に逆戻りという罠が待っているので、慎重にダイエットを続けます。


領都クレモナのメインストリートや周りの主要通りに名前を付けることにしました。

まずはメインストリートに「プリマヴェーラ」と付けた。なんだよう、わかりやすいほうがいいだろう? 領民たちにも馴染みやすいし。

んで噴水広場から左右に延びる通りを「エスターテ」。役所の前で左右に延びる通りを「アウトゥンノ」。メインストリートと並行している通りを役所から見て右を「セレーノ」。左を「ヴェント」。


碁盤の目みたいに整理された通りじゃないから、あとは適当に住んでいる人たちが付ければいいと思う。

クラークに話したら早速あちこちの掲示板に通知書を張り出したみたいだし、通りの名前を書いたお洒落な看板も作って設置したらしい。


文字が読めない領民も多いから、人が集まる場所での周知行動も行うだろう。頑張ってくれ。

すまん、思いつきで決めて。本当に、スマン!


さて、家庭教師との勉強を楽しくこなしているシャーロットちゃんだが、そろそろお休みさせてあげたい。

当初の予定では一週間のお試し期間を経て正式採用し、シャーロットちゃんに合わせた勉強スケジュールを立てていくつもりだった。


え? そうだよ、俺のせいだよ。つい、うっかりと記憶がないことが二人の家庭教師候補にバレた、俺のせいだよ。

シャーロットちゃんも二人の家庭教師と気が合ったみたいだし、嬉しそうに勉強しているから、ベンジャミンと相談してさっさと正式に採用してしまったのだ。


んで、今日は三日続いた勉強漬けの毎日に小休止とばかりに、シャーロットちゃんを誘って西側領地のラスキン博士に会いに行く。


カイコの飼育状況と糸が撚れたかどうかの結果報告。他の繊維が生産できるかどうか、綿花やリネンの栽培についてと、染色するのに適した植物の選定と……俺、結構な量の仕事をラスキン博士に押し付けてたな……。

本人も乗り気で取り組んでくれてたからいいけど、ちゃんとオールポート伯爵として報酬を渡さなければいかんな。


とにかく、西側領地での製糸産業のメドが付いたらなら工場建設に着手したい。

ふふふ、金ならセシル君に激甘なお兄ちゃんがたんまりと出してくれる! このチャンス逃さないぜ。


本当のこと言うと、西側領地のだいたいのことを決めたら、領都クレモナ、プリマヴェーラ通りの店舗と宿屋の改装工事を始めたい。

なんて言ったって、秋の社交シーズンには間に合わせたいから。


あと、トビーたちの試作は順調で、とうとう昨日から屋台での販売も始めてみたけどすぐに完売したらしい。トビーが涙と鼻水でビシャビシャにした顔で報告してくれたよ。

店舗改装のデザインも決まったし、提供するメニューも固まりつつある。

それぞれが無事にオープンするまでは、俺も役所との往復生活が始まるだろう。


だから、時間がある今、西側領地へ顔を出していきたい。

そういや、兄上も視察に来たいって言ってたな。そのときに例のイライアス様と甥っ子のトレヴァー君を連れてくるって話してたけど。


「セシル様。馬車の用意ができました」


「おう、わかった」


とにかく、今日は視察という名のかわいい娘とのデートなのだ!

















ヒュルルルルルル……。


やっぱり何もない土地。西側のオールポート領……名前はないのか? ここの地名はないの? ほら、領都クレモナみたいな?


「ありませんな」


「そんなーっ!」


俺の魂の叫びをベンジャミンが一言で叩っ切る。オールポート領ってそんなに広くないみたいだけど、名前がある地名って領都だけなの?


「いいえ。さすがに町や村に名前はあります。しかし、ここは流民が住み着いた空き地。忘れられた地ですからな」


ちなみに領都クレモナと南に広がる農作地帯は「リグーリ」、東の宝石ザクザク鉱山地帯は「ヴァゼーレ」という名前があります。


「じゃあ、ここにも名前を付けるか」


毎回、西側領地呼びとか味気ないじゃん。

よっこいしょと馬車を下りて、体を解すために軽~くラジオ体操擬きを行っていると、別の馬車から今日もかわいいシャーロットちゃんと、俺に対する殺意が迸っているメイドのマリーが下りてきた。


「お父様」


タタタッと小走りでこちらにくる姿はかわいいの大洪水だが、後ろから下りてきた優男がわざとらしく「コホン」と咳払い。


「あっ。す、すみません、レックス先生」


「淑女は走ってはいけませんよ」


うん、ほのぼのとする先生と生徒の絡みだけど、そこでバチンとウィンクする必要があったのかね? レックス先生よう。

知らず俺の目は半眼となっていたが、元々の瞼の贅肉で周りには気づかれなかった。……ダイエット頑張ろう。


「シャーロットちゃん。馬車酔いしていない? 大丈夫?」


前回は馬車に酔って途中で休んだからね。そのときは知らなかったけど俺が死んだ奥さんと式を挙げた教会(ところ)で。

今回はその教会を視線に入れないようにした。死んだ奥さんのセシル君へ対する妄執が怖いからだ! あの教会、いずれ建て直そう。


風吹く西側の領地だけど……前回来たときよりも草が刈られていて、畑みたいに植物が整然と植えられているような気がする。


「なにやら、小屋が増えてますね?」


ベンジャミンの言う通り、ラスキン博士の住む小屋の隣に幾つか小屋が建っていた。

コテンと首を傾げて見ていると、小屋からラスキン博士が満面笑顔で出てきたぞ?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ