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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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38' 先輩 Day4

モニター前に戻り、今度はワードを開く。高馬君の生年月日と住所や簡単な学歴とかが書いてある。殆ど知ってる事だから軽く流し、スクロールする。

『高馬悠太の虐待について』

この見出しに息を飲む。深呼吸し、読み始める。


高馬悠太は幼い頃に虐待を受けていた。精神的に両親から、そして肉体的には他の女性から。

高馬悠太は父親の出世の道具として、中村沙織に売られていた。中村沙織はサディストであり、幼い子供を虐めることに快感を覚える人物だ。

高馬悠太は少なくとも小学3年生の時点ではそういった被害に遭っていた可能性が高い。もしかするともっと以前なら受けていた可能性がある。

高馬悠太は小学4年生頃、灰皿で中村沙織を殺害している。

本来なら正当防衛でありそうたが、父親が中村沙織を殺害したことになっている。

恐らくだが、正当防衛にするには現場検証など虐待など諸々が露呈するのを恐れ、罪を被ったと思われる。

高馬悠太はこの虐待のことを殆ど覚えていない。

恐らく思い出さないように記憶の奥底に封印しているのだろう。

高馬悠太が写真嫌いなのはこういった背景の可能性が高い。

時々、フラッシュバックに苦しむ素振りを見せる。トリガーは恐らく密室に異性と2人でいることであることが推測できる。

高馬悠太の体には傷が未だに残っている。本人は痛がる素振りを見せていない。しかし本能的にロウソクを怖がっり、ロープや縄などを見ると反射的に首を触ったりする。かなり根深いトラウマになっていると考えれる。

高馬悠太は空気を読むのが上手い。

しかし、その空気を読む技術を学んだ場所を考えると物悲しくなる。


私はコレを読んで言葉を失った。



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