36' 先輩 Day3
家に着き、靴と上着を玄関に脱ぎ捨て、マスクも捨て、来ていたシャツも脱ぎ肌着になる。そのままベランダに直行し、煙草に火をつける。・・・あ、葉を詰め忘れてた。いいけど、別に。アメスピだからなかなか火が付かず舌打ちした。なんで想い通りにいかないの。私はテーブルに煙草を投げ捨て、部屋からJPSを持ってきた・・・姉さん。JPSはアメスピより苦くて、重くて、今の気分みたい。
短くなってきた煙草を揉み消し、部屋に戻る。鞄からUSBを取り出し、ゲームしてる部屋に入る。パソコンを起動させUSBを読み取る・・・うん、ウイルスとかはなさそうだね。入っていたのは画像が10枚とワードにまとめられた文章だ。まずは写真から。
1番最初の写真は高馬君の幼少期の写真だ。迷わず保存し、スマホに転送する。そのままホーム画面の待ち受けに設定する。うんうん。可愛いなぁ。目つきの冷たさは変わんないね。今に比べたら随分丸いなぁ。手に持ってるのはコーヒー牛乳じゃん。満面の笑みで写っちゃって・・・もう、本当に愛おしいなぁ。
2枚目の写真は中学くらいかな。学ラン姿だ。迷わず保存。これはサブモニターの壁紙にしよ。幼少期と比べて随分細いなぁ。目つきの冷たさが増してる。こんな目で私を見つめられたら、その、気を失うくらいの絶頂がきそうだなぁ・・・あれ、そういえば、高馬君と目が合ったこと、無い気がするなぁ。気のせいかな。まぁいいや。
3枚目の画像は入学式の写真かな?初めて見るな、高馬君の制服姿。入学式だからかネクタイもローファーもきちんと着てる。私はサブモニターのロック画面に設定した。笑顔じゃあないのに、こんなに人を惹きつけるなんて、君は凄いね。
4枚目・・・なに、これ。何この写真。5枚目も6枚目もも似たような画像だ。幼い高馬君が乱暴されている写真だ。特に酷いのは5枚目だ。火傷で爛れてる顔、つけられた手枷と足枷、首輪。左腕からは失血も根性焼の痕みたいなものすらある。怖がるように丸くなり、両手で首を隠すように抱えている。
7枚目は、とある女性の死体だ。脳漿が見えている。気持ち悪くなって、トイレに逃げ込み吐く。おえぇ。




