35' ?? Day4
「カーラ、電話だよ」
クッソ、こんな時間に誰だよ。どうせ支倉だろ。GTがボイスチェンジャーを投げて寄越した。やめろよ。特注なんだから。
「三界の狂人」
「・・・四生の盲人」
「USB、見たよ」
「どう思ったんだ?」
「・・・言わないとダメなの?」
「ああ」
「・・・痛々しくて、愛しくて・・・うん、可哀想で・・・可愛く思ったよ」
「それだけじゃあないだろ」
「・・・・・・興奮もした。後・・・」
「暴力を使えば、高馬悠太を従わせられる、とでも思ったか?」
「っ・・・」
「それをやったら、中村佐織と変わらないってのは念頭に置け。私はこの情報をあなたがどう使おうとなんとも思わないが、不要な諍いは嫌いだ」
「・・・嫌いだからなんなの?それは、あなたに関係あるの?細君さん」
「・・・」
「・・・ねぇ、細君さん、あなたも私の敵なの?」
「私は依頼主の味方だ。信頼と金は裏切らない」
「・・・じゃあ、もう1つ依頼するよ。小倉さんを誘拐してほしいな」
「・・・どうやってだ?」
「知らないよ。手段は問わないよ」
「誘拐して何をすればいいんだ?」
「・・・私の前に連れて来てほしい」
「・・・幾ら出すんだ?」
「言い値で払うよ。100万でも1億でも」
「・・・100万円。小倉を誘拐してどこに連れて行けばいいんだ?」
「・・・やっぱ誘拐はやりすぎかも。小倉さんにも1つチャンスをあげないと」
「・・・」
「小倉さんさ、高馬と別れ話を昨日してたんだ。だから、今日1日中高馬君と喋ったり関わったりしなかったら、くぎを刺すだけにしようかな」
「・・・わかった」
「じゃあ、今すぐ神社に来て。依頼金を渡すよ」
「ああ。今あなたはどこにいるんだ?」
「ん?難波十神社の境内にいるよ」
「・・・わかった。今から向かう」
「どれくらいかかる?」
「1時間くらいだな」
「わかった。できるだけ早く着てね」
僕は電話を切った。
「・・・クソアマ」




