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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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70/73

35' ?? Day4

「カーラ、電話だよ」

クッソ、こんな時間に誰だよ。どうせ支倉だろ。GTがボイスチェンジャーを投げて寄越した。やめろよ。特注なんだから。

「三界の狂人」

「・・・四生の盲人」

「USB、見たよ」

「どう思ったんだ?」

「・・・言わないとダメなの?」

「ああ」

「・・・痛々しくて、愛しくて・・・うん、可哀想で・・・可愛く思ったよ」

「それだけじゃあないだろ」

「・・・・・・興奮もした。後・・・」

「暴力を使えば、高馬悠太を従わせられる、とでも思ったか?」

「っ・・・」

「それをやったら、中村佐織と変わらないってのは念頭に置け。私はこの情報をあなたがどう使おうとなんとも思わないが、不要な諍いは嫌いだ」

「・・・嫌いだからなんなの?それは、あなたに関係あるの?細君さん」

「・・・」

「・・・ねぇ、細君さん、あなたも私の敵なの?」

「私は依頼主の味方だ。信頼と金は裏切らない」

「・・・じゃあ、もう1つ依頼するよ。小倉さんを誘拐してほしいな」

「・・・どうやってだ?」

「知らないよ。手段は問わないよ」

「誘拐して何をすればいいんだ?」

「・・・私の前に連れて来てほしい」

「・・・幾ら出すんだ?」

「言い値で払うよ。100万でも1億でも」

「・・・100万円。小倉を誘拐してどこに連れて行けばいいんだ?」

「・・・やっぱ誘拐はやりすぎかも。小倉さんにも1つチャンスをあげないと」

「・・・」

「小倉さんさ、高馬と別れ話を昨日してたんだ。だから、今日1日中高馬君と喋ったり関わったりしなかったら、くぎを刺すだけにしようかな」

「・・・わかった」

「じゃあ、今すぐ神社に来て。依頼金を渡すよ」

「ああ。今あなたはどこにいるんだ?」

「ん?難波十神社の境内にいるよ」

「・・・わかった。今から向かう」

「どれくらいかかる?」

「1時間くらいだな」

「わかった。できるだけ早く着てね」

僕は電話を切った。

「・・・クソアマ」


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