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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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34 高馬 Day4

教室に入る前に職員室に行き、先生に頭を下げる。先生は呆れながら今から追試を受けるか、土日にするかと聞いてきた。勿論、今日受けることにした。


3日分のテストを1日で終えるってのは、想像の8倍程度しんどかった。最後の歴史とかもう黒曜石って漢字がわからないくらい頭が回んなかった。・・・あれ、歴史の問題に黒曜石なんて出てくるか?まぁいいや。もうなんも考えたくないし。先生も最後のほう居眠りしてたし。それでいいのかよ。まぁいいや。人気の少なくなった校舎を出る。

「ちゃお」

「おはよう」

「もう下校の時間だぞ」

「あはは、僕も追試さ」

「じゃ、帰っか」

学校から出る。加藤は自販機でコーヒーを買い、俺に投げてきた。

「くれるのか?」

「開けてよ。爪が邪魔なんだ」

「んだよ。ほれ」

「旦那が触れたものに触りたくない。あーげた」

「・・・最初から素直にあげるって言えばいいものを。ありがとよ」

全く。ラテに口を付ける。

「あっっんま」

「そう?」

「なにこれ。砂糖にコーヒー溶かしてるの?」

「あらら、カフェの店員に缶コーヒーを渡すのは悪手だったか」

「まぁ、貰った以上頂くよ。ありがと」

「・・・お前、小倉とはもう縁切ったのか?」

「・・・・・・切るつもりだったけど、コンビニで偶々会ったときは普通に接してきたよ」

「・・・幼馴染みってのはやめれないもんな」

「・・・・・・ああ」

「・・・どう思ったんだ?」

「なにが?」

「そうやって小倉が接してくれることを、旦那はどう思ったんだ?」

「・・・泣きそうになったよ。俺はこんなにいい女を泣かしたんだなって」

「・・・」

「・・・俺が幸せにしたかった」

「・・・・・・」

「あれ?高馬君!」

「・・・支倉さん」

「学校帰り?」

「・・・これが旦那の言う彼女さんか?」

「ああ。支倉さんだ。支倉さん、こいつは加藤。ちょっと前に話したレズビアンの親友だ」

「初めまして」

「・・・うん、初めまして。うちの高馬君と仲良くしてくれてありがとね」

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