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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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25' 小倉 Day3

また1人ぼっちだ。加藤のやつ絡むだけ絡んですぐに消えちゃった・・・加藤がたかと付き合ってるのかな?でも加藤レズって言ってたし・・・ファッションレズなのかな・・・考えたくない。もういいや。たかは私のものじゃない。たかは私にいろんなものをくれた。居場所も言葉も。もう、卒業しなきゃ。幼馴染みに甘んじてた自分が悪いんだから。

「・・・やっぱイヤだよ」

私は幸せになりたかった。私が幸せにしたかった。貴方から貰ったものを返したかった。貴方に・・・っ。

やっぱりたかと遊んだ公園に来てしまった。ベンチにまた座って遊具で遊ぶ子供をぼんやり眺める。もう8時なのに元気だなぁ。

「おねーさん!ボール投げて!」

足元に転がってきたボールを投げ返してあげる。女の子と男の子がキャッチボールをしてる。女の子はコントロールが定まらずにいろんな方向に投げるのに、男の子は女の子の方に柔らかく投げるてる。見てて少しだけ笑っちゃった。私じゃん。私はたかにボールを届けたいだけなのに、力んで逸れてたかは愛想を尽かしちゃった。私が悪いよね。

いきなりスマホが鳴った。見ると警察署からだ。息を呑んで通話ボタンを押す。

「も、もしもし」

「もしもし、こちら岡崎警察署の阿比留と申します。小倉さんのスマートフォンでよろしかったですか?」

「は、はい」

「先ほど落とし物として小倉さんのお財布が届きましたのでお手数ですが取りに来ていただけますか?」

慌ててポケットをまさぐる。財布が無くなってた。バカ。

「ごめんなさい、すぐ取りに行きます」


「えーっと、身分証とかってありますか?」

「財布の中に顔写真がついてる学生証ってないです?」

「あ、ありますね。じゃあ、次は落とさないように気を付けてください。拾った人はお礼を要求してこなかったので、もう帰って大丈夫ですよ。夜道にお気を付けて」

「はい、ご迷惑おかけしました」

なにしてんだか。

「・・・たか」

「・・・よぉ」

「なんでここにいるの?」

「・・・・・・・・・ごめん」

「なにが?」

「・・・俺、お前に謝んないといけない」

「いいよ。謝んなくて。別にたかが誰を好きになっても私に止める権利ないし」

「・・・飯、行かない?」

「いまから?」

「うん」

「・・・・・・奢ってくれる?」

「っ、勿論」


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