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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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25 高馬 Day3

ゆっくりと息を吸え。ゆっくりと吐け。大丈夫だ。

「ええ。また月曜日」

返事も待たずにエレベーターに乗り込む。かかるGが腹の中を押しつぶすようだ。4階にたどり着くまでが酷く長い。ようやく止まった箱から降り、ゆっくりゆっくり歩く。

家に戻る。ただいまも言えず、靴も脱がないままトイレに直行する・・・おえぇっ・・・。


気を失ってたみたいだ。トイレの中はゲロの臭いにまみれてる。貰いゲロしそうになりながら一旦流す。

洗面所で口をすすぎ、グラスに水を入れる。ふぅ・・・酷い車酔いだったな。絶対学校間に合わないし今日もサボろう。テストの1日目をサボった以上今の俺は無敵だ。

・・・何かしないといけないとデート中に思ったんだよなぁ・・・んー、あ、加藤が支倉さんのフルネームを教えてくれたことだっけ。もし教えてくれてなかったら普通にヤバかったからな。

「やぁ、旦那。デートはいかがだったかな?」

加藤はすぐに出た。こいつもテストサボってんのかよ。

「とりあえず、助かった。名前を送ってくれたおかげで窮地を切り抜けられた。・・・というか知り合いだったのか?」

「や、顔をインスタで偶々見たことがあっただけさ」

「ふーん、俺はインスタやってないからわからないけどそういうものなんだな。お金は変えさんでいいや。お礼にとっといて」

「じゃあお言葉に甘えるとするよ。今日は学校に来なかったのかい?」

「ああ、ちょっと色々疲れてね」

「どこまで済ませたんだい?」

「聞かないでくれ」

「・・・・・・え」

あ。

「忘れて。忘れてください。俺は今なにも言ってない。いいね?」

「オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ、どこまで進んだんだい?」

「・・・・・・」

「ほら、喋んな」

慌てて電話を切る。支倉さんの家に泊ったってバレるのはまずい・・・何がマズいんだろうか。まぁいいや。

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