24' 先輩 Day2
高馬君と入れ替わるようにお風呂に入る。・・・風呂場に泡はないし風呂湯船には髪の毛も浮いてない。ほんとに育ちがいいなぁ。
シャンプーを手に取る・・・あ、カミソリ出しっぱだった。えぇ・・・超恥ずかしい。そりゃ私だってムダ毛くらいはえますよ!・・・片付けてない私が悪いか。
湯船に肩までつかる。入浴剤を入れてないのにお肌がスベスヘになりそう。この温泉はもしや名湯?
風呂から出て保湿とドライアー。今晩は、その、特別なことが起きるかもしれないから入念に入念に。大丈夫、怖くない、怖くないよ。
「ごめん、長くなっちゃったね」
リビングに炭酸水とホワイトホースを持って戻る。晩酌しよーぜ!
高馬君は床で丸くなってた。もう寝ちゃったの?と思ったけど、モゾモゾと動いてる。ソファーの下に何か落としちゃったの?
「何か落としちゃった?」
高馬君は何も言わない。よく見ると自分の体をかいてる。ガリガリとボディソープが肌に合わなかったのかな。
「ねぇ、高馬君」
高馬君は返事をしない。ちゃんと見てみると少し手が赤い。
「た、高馬君?」
慌ててうずくまる彼に駆け寄る。高馬君は首を掻きむしっててギョッとするほど血が出てる。
「高馬君!」
私は手を掴む。
「触んなっ!」
高馬君は私から弾かれるように後ずさりした。
「お、落ち着いて、何があったの?」
「やめてください。お願いします。僕何でもするから首輪もロープも嫌です。お願いします」
っ、な、何が起きてるの?
「高馬君!」
「や、やめてください!触らないで!離れて!ヤダ!お父さん!」
高馬君は糸が切れたように動かなくなった。何が起きてるの?何があったの?わかんない。わかんない。




