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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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24 高馬 Day3

支倉さんの先に車で待っててとの言いつけ通り、助手席に座ってシートベルトをする。多分確実に煙草だろう。

「ごめんね、おまたせ」

「俺も今来たところです」

「どこから来たのよ」

「愛知県の端の方っす」

「知ってるよ。シートベルトは?」

「勿論」


「どっちがいい?ラテ?微糖?ブラック?」

「微糖で」

どっちと問われて3つ目が出るとは思わなかったな。高速道路を窓から顔を出したらあばばばばばってなるくらいのスピードで爆走中。くだらない思考も罪悪感も置き去りにしたい。

「そういえばさ、高馬君ってなんでバイト始めたの?」

「や、店長に誘われたんですよ」

「え?」

「元々あの喫茶店は毎週の土日にモーニングを食べに行ってたんですよ」

「初めて知った」

「んで、3ヶ月くらいで店長がコーヒーとモーニングのオマケにサラダとゆで卵がつきだしたんですよ。んで高1のテスト週間に店長に働いてみないかって誘われたんですよ」

「へぇー」

「んで俺的にもバイトしたかったんで二つ返事で」

「店長には感謝しないとね」


「じゃあ、今日からよろしくね、高馬君」

「はい、よろしくお願いします」

「俺のことは店長もしくは新見って呼んでね。んで、この人が君の教育係」

「えっと・・・ハゼクラケイセツです。支える倉に蛍に雪で支倉蛍雪です」

「高馬悠太です。高い馬で高馬、んーと・・・悠久の悠にのび太の太です」

「ふーん、高馬有太君ね。これからよろしく!」

「はい、よろしくお願いします」

「じゃあ、とりあえずコーヒーの落とし方からだね。えっとこの時期だからアイスコーヒーから教えてくね」

「よろしくお願いします、先輩」

「・・・先輩・・・えへへ」


「だいぶ上手くなってきたね。高馬君」

「ご指導のおかげっす」

「あんまり教えてないけどね・・・それでさ、1つ聞きたいんだけど」

「はい」

「えーっと、この店は研修期間が終わったら2人で店を回すのが基本なんだけど、誰か一緒に働きたいなーって考えた人はいる?」

「うーん、そもそもこの店で関わる人が根尾さんと店長と先輩くらいしかいなからなぁ・・・根尾さんにお願いしようかなぁ・・・」

「・・・根尾君はこの前に彼女とタッグを組んだよ」

「え・・・じゃあ、頼れる人いなくね?」

「・・・」

「・・・誰か俺とタッグ組んでくれる人いないかなぁ。この稲垣さんって人にに打診してみようかなぁ」

「・・・・・・目の前にいるのに」

「・・・先輩、でも誰かとタッグ組んでたんじゃあないんですか?」

「組んでたら教育係取らないし、その、嫌だったら教育係降りれたのに4か月一緒に働いたんだよ」

「・・・じゃあ、お願いしてもいいですか?」

「もっちろん」

「ありがとうございます」


「今日は暇だねー」

「はい。今日は小学校で運動会ですから」

「あ、そーなんだ」

「先輩は運動できます?」

「ぜーんぜん。高馬君は?」

「俺運動できますよ」

「羨ましいなぁ。私家だと引きこもってネトゲばっかだよ」

「なんてゲームですか?」

「ロマネスクってゲームだよ」

「え、俺もやってますよ」

「え!職分は?」

「闘士っす」

「マジ!私のサークル今ファイター足りてないから入ってくれない?」

「え、ぜひ入りたいです」

「じゃ、帰ったらフレコ送るからインスタ交換しよ」

「あー・・・俺インスタやってないです」

「じゃあラインは?」

「ラインならやってるっす」

「じゃ、コード出してよ」


「今日は忙しかったですね」

「うん。へとへとだぁ。はい、いつもの」

「ありがとうございます」

「高馬君っていつここ入ったっけ」

「5月に入ったんでもう半年ですね」

「もう半年経ったんだ」

「支倉さんはいつまでバイト続けるんです?」

「んー私まだ大2だし、1年くらいつづけよっかなって考えてるよ」

「じゃあ、その間はよろしくお願いしますね、先輩」

「っ・・・うん」


「ね、ねぇ、高馬君」

「どうしました?」

「今日、バイト終わったら暇?」

「はい、暇ですけど、あ、ゲームのお誘いです?」

「その・・・えっと、一緒にご飯行かない?」

「え、行きたいです」

「そ、そう・・・!じゃあ、この長蛇の列頑張って捌こっか」

「うげー」


「・・・高馬君、起きて、ついたよ」

「・・・ん・・・すみません、寝てたみたいです」

「ぐっすりだったね」

随分懐かしい夢だったな。車から降りて体を伸ばす。

「高馬君、次合うのは来週の月曜日かな」

「はい。じゃ、昨日と今日は色々ありがとうございました。お金はいつか必ず返します」

「・・・じゃあ、ハグしていい?それでチャラにするから。

支倉さんは俺に抱き着いてきた。体が強張り・・・固まる。

*************やめて!*****離れてください!**********灰皿*************血*******助けて*

「っ」

オチツケオチツケオチツケオチツケオチツケオチツケオチツケオチツケオチツケ、大丈夫、大丈夫、ダイジョウブダイジョウブダイジョウブダイジョウブダイジョウブダイジョウブ。

「・・・じゃ、また月曜日、愛してるよ、高馬君」

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