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虚栄  作者: 竹取夜鷹
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23 高馬 Day3

卵焼きを口に入れる。甘い。

「ど、どうかな?」

「おいしいですね」

「そう?よかった」

「甘い卵焼きは初めてです」

「あ、そうなの?姉さんが教えてくれたんだよね。白だしと砂糖を混ぜるんだよ」

「あはは、教えられても多分家ではつくりませんよ」

「今日の昼と夜ご飯はカップ麺なの?」

「ご名答」

「・・・じゃあ、お昼ご飯のお弁当作っるから食べてよ」

「・・・わかりました。楽しみにします」

「お弁当箱は月曜日に返してね」

食器に盛られたご飯を平らげた。支倉さんのご飯は、その、失礼ないように言えば特徴のない味だった。俺が味にうるさいから気を使ってるのかもしれないが。


支倉さんはまたキッチンに戻った。俺はすることがなくなり、スマホをつけたり消したりした。ふと天気が気になり少しカーテンを開けた。

「・・・」

オシャレな観葉植物でもあるのかと思いきや、テーブルの上にはうず高く積み上がった吸い殻と、100円ライター。オレンジ色のアメスピ。俺はそっとカーテンを閉め直した。支倉さん、喫煙者なのか。今確か支倉さんは21だから吸うことはいいけど・・・初めて知ったな。

「おまたせ。お弁当できたよ」

「あはは、ピクニックのお誘いですか?」

「ピ・・・ピクニック、だっ、ダメダメ。今日学校でしょ。週末の楽しみにしよ」

・・・余計なこと言って週末の予定が増えたな。

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