表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚栄  作者: 竹取夜鷹
PR
42/73

21’ 先輩 Day2

「ただいま」

「お邪魔します」

高馬君は律儀に脱いだ靴を隅に揃える。もっと気を抜いてくれていいのに。欲を言うなら、ただいまって言ってほしかったな。なんちゃって。

「そしたらご飯にしよっか。準備するからくつろいでね」

「手伝いますよ。と言ってもあんまり役に立たないかもしれませんけど」

「ほんと?じゃあお手伝いお願いしちゃおうかな」

「おまかせあれ」

高馬君に色々お願いしてわかったことは、包丁の扱いがかなり上手いことと、お米を洗剤で洗うと本気で勘違いしてるトンチキなところもあることだ。可愛いなぁ。

「じゃあ、いただきます」

「いただきます」

器に卵を割り、掻き混ぜる。

「スキヤキ」

「?どうしたの?」

「や、初めて食べるんですよね」

「え?」

「うーん、スキヤキつてこういう加熱する鍋がいりますし、1人分が用意しにくいですから、食べれたことなかったんですよね」

「・・・他に食べたいものとかある?」

「え?」

「私が作ってあげてもいいし、食べに行くとかでもいいよ」

「んー・・・サワラっすね」

「サワラ?」

「はい。サワラです」

「え?なんで?」

「ウチに魚焼き用のグリルがないですから」

もしかしたら高馬君は家庭料理をあんまり食べたことがないのかもしれない。

「じゃ、じゃあさ、私が高校のお弁当作ろうか?」

「作ってくれても、受け取れないですよ」

えっ、なんで?待って、なんで?受け取ってくれないの?

「えっと」

「忘れがちですけど、俺の家ここから1時間とか普通にかかりますからね」

なんだ、よかったぁ。

「私、別に毎日車で持っててもいいよ。それか、高馬君、もうここ住んじゃう?」

・・・何言ってるの私!?

「あはは、どっちにしても支倉さんの負担が大きすぎますよ。冷めないうちに食べましょ」

高馬君はネギと糸こんにゃくと豆腐を自分の器に入れた。私はむっとして1番大きなお肉を器に放り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ