表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気楽道楽  作者: PP
27/48

バレンタインデー。

 私にとってバレンタインデーとは、普段は地元で売ってない高級チョコを食うためのイベントである。愛の告白にチョコを添えて、など全く無縁の人生だった。私は勝負はしない。彼氏や夫にしかチョコをあげない。もはや勝利確定。八百長みたいなものである。


 毎年、夫とチョコを買いに行く。

 以前は通販も利用し、海外の変わったチョコを中心に2万円位は購入したものだ。現在は年齢的に大量に食べられないし、懐が寂しい事情もあり、1万円程度に落ち着いている。

 余程のことでもない限りチョコはみな美味しい。美味いから売り物になるのだし、私自身も何食っても美味い味覚の持ち主です、ハイ。


 父と兄が美形かつ文武両道のモテる人達で、バレンタインデーにはいつもチョコを複数貰っていた。

 父が部下の女性社員から貰ってくるチョコは高級感溢れるパッケージと中身で、もしかしたら本命チョコじゃないかと乙女だった私は疑ったものだ。しかしよくよく考えてみたら、バブル期に絶好調な企業のOLさんが上司に渡すチョコをその辺りの安いスーパーで買う訳がない。不倫を疑って悪かった、実際どうだったかは知らないけど。

 兄もチョコを毎年5個は貰っていた。学校の持ち物検査が厳しい時代だったので、義理ではなかったと推察する。母が兄に、ホワイトデーのお返しはどうするか聞いたら、匿名でくれた奴にはお返ししようがないと答えたらしい。名乗る勇気がないなら告白もしない方が良いかもね。特に手作り。愛が重たすぎて捨てられます。


 通っていた女子校は校則が非常に厳しかった。

 頭髪検査に引っかからない髪型も肩につかない長さ(ショート)、肩についたら2つに分けて耳の下で結ぶ(セミロング)、さらに伸びたら三つ編みにする(ロング)、の3種類しかなく、持ち物検査もそれはもう厳しかった。

 なのにバレンタインデーは絶対に検査がなかった。2月半ばの寒い時期なのに校長室の扉も開いていた。先生もやっぱりチョコは欲しいんだよね。というか好かれているという実績が欲しいのかな。


 全員漏れなくとは言わないけど、不特定多数の男や上の人間に媚びる女は友チョコより義理チョコを優先して配ります。貰っても変に期待するのはやめた方が良いかもしれない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ