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アロイスのステータス

隠れ家に籠って一週間。

そろそろこれからのことを考えてみる。


まずは俺の能力確認。


『ステータス』


これは(鑑定魔法)で見ることが出来る能力だ。

魔力が1減った。



名前:アロイス


種族:人間


体力:9

魔力:13/14

知力:20

攻撃力:2

防御力:2

器用度:5

幸運度:12


スキル:逃げ足


魔法:生活魔法

  :全属性魔法(初級のみ使用可)

  :無魔法(同)

  :空間魔法(同)


称号:賢者未満



うわあ、低っ!

スキル、逃げ足……

いや、これのお陰で逃げのびたんだ、たいしたもんだ。

あの時は魔法が使えることも知らずにいたんだし。

この逃げ足は、本来の俺のスキルだろう。

魔法と違ってユリウスのスキルが発現していないな…

多分だけど、俺のこれからの能力アップや各スキル発現に繋がる経験値で、ユリウスのスキルも継承できるんだと思う。


称号は、能力アップで変わるのかな?


能力が低くても、魔法が使えるようになっただけでも感謝の気持ちでいっぱいだ。

何も今世、賢者に完全にならなくてもいい。

これだけの能力と衣食住、収納されたアイテムがあれば安心して生きていける。


身体の能力は魔獣討伐で上がるはず。

あとは、装備アイテムで補正するか。


身なりを整えていく。

伸びっ放しの焦げ茶の髪は前髪だけ適当に切る。

後ろは街で切るまで紐で括る。


鏡を見るのはアロイスでは初めてだ。

12歳にしては背丈はまあまああるがガリガリに痩せ細った子供がそこにいた。

そうか俺こんな顔してたのか。

あんまり親兄弟に似てないな。

いや、母ちゃんには似てるか?


あれっ?

前世のユリウスと、前前世の正志に微妙に似てないか?


ユリウスは金髪銀目の超美形だった。

正志は日本人なので黒髪黒目の平凡な顔だった。

合わせて

焦げ茶の髪と目をした、顔は整っているが、印象が超平凡なアロイス爆誕である。


うん、平凡上等!普通が一番。

そう言えばユリウスはモテモテだったなあ。

王宮に寝泊まりする時なんか、美女が媚薬持って寝室に突撃とかしょっちゅうあったっけ。

けど、ユリウスには本命の恋人が居たし、押しかけて来る連中はすべて撃退して追い返していたなあ。

別に羨ましくなんかないんだから、な、正志!



さて、そろそろ真面目に装備だ。

魔獣の毛を織り込んだシャツとズボン。

地龍の革で作った革鎧とブーツ。

その上に、防御魔法と耐寒熱が付与されたローブを羽織る。

魔法師として名乗るつもりだからね。

更に外出の際はフード付き旅装マント。

これにも防御と耐寒熱が施されている。

そして軽量が付与されたミスリルのショートソード。

能力+10の補正ペンダント。


これで変わったかな?



体力:19(+10ペンダント効果)

魔力:24(同)

知力:30(同)

攻撃力:62(+10ペンダント効果・+50ショートソード効果)

防御力:72(+70衣服上下・鎧・ブーツ・マント・ペンダント総合効果)

器用度:15(+10ペンダント効果)

幸運度:22(同)


おお!

攻撃力と防御力、めっちゃ上がったな。

たいして強くないんだから、これぐらいあった方が安心か。


ちなみに本来の俺の身体能力は平民の平均だ。

だから大抵の平民は魔物魔獣と戦うなんてことが出来ない。

前世のユリウスも、平民の能力アップを願って冒険者ギルドの改革に尽力した。

ギルドは国の管理下にあらず、誰でも自由に無料登録して参加可能。

これを国々に認めさせたのはユリウスだ。


ただし、大陸中のギルド間での通信とギルドカードの技術は、古代の遺跡から発掘された知識の資料を基に整備されている。

ユリウスにとっては未知の知識だったに違いない。

この点に関しては、正志の方が理解出来ているのかもしれない。

通信と情報処理。

古代世界も案外異世界人の暗躍があったのかも。


これからだけど、魔物魔獣を討伐しながら街に向かう。

一番近い街はカルナ。


ゆっくり行こう

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