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第四話「明日の夜」
「…ちゃん……じいちゃん!」
「じいちゃーーん!!ってばっ!!!」
私の大きな声に、じいちゃんが驚いたようにハッと顔をあげる。
「もう、じいちゃんどうしたの?さっきから何回も呼んでるのにぼーっとして」
「あぁ、すまんすまん。ちょっと考え事をな」
「ふーーん。それよりもさ、今日の鍋どう?この鶏団子、結構自信あるんだけど」
「ああ…美味いな」
そう言ってじいちゃんは箸を進める。
しばらくはたわいもない話で盛り上がった。
学校での出来事。じいちゃんの老人会の話。
「あー、お腹いっぱい」
私はお腹をポンと叩いた。
そんな姿を見ながらじいちゃんは優しく微笑む。
しかし、今日のじいちゃんはいつもと少し違った。
箸を置くとしっかりとした眼差しで私を見つめる。何か言いたげな、そんな真剣な表情。
「サラ、明後日は誕生日だな。お前ももう、15歳だな」
「うん!あっという間だね。でも、今年は受験もあるからなぁ…嬉しいけど憂鬱ー……」
「サラ…、明日は早く帰って来なさい。夜も家にいるんじゃぞ」
「えー、どうしたの急に?いつも真っ直ぐ帰ってるじゃん。夜もちゃんといるよ〜」
「そうじゃな」
そう言ってじいちゃんはゆっくりと微笑む。




