第三話「変わりゆく日常」
「おはよー」
「今日も寒いねー」
教室ではいつもの日常が始まる。
私の席は窓側の後ろから2番目。クラスメイトに挨拶をし、静かに着席する。
(今日は本当に寒いな。雪でも降るかなぁ)
なんて考えながら外を眺める。
クラスの女子達が
「クリスマスどうする?」
「私は冬期講習」
「私は彼氏とデート」
「きゃーー、いいなぁ」
なんて会話しているのをぼーっとしながら聞いていた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に担任がやってきて、一日が始まる。これが私の日常。
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中学生の一日はあっという間に終わる。
学校が終わり、私は急いで帰路についた。今日は私が夕飯を作る日。
(寒いから鍋だな)
スーパーで材料を買った私は、少しでも寒さを凌ごうと足早に家へと歩みを進める。
「ただいまー」
いつもならじいちゃんの明るいおかえりの声が聞こえてくるのに、今日は聞こえない。
(出かけてる?)
そう思い静かに台所へと向かう。すると、そこにはこたつで居眠りをしているじいちゃんの姿。
「もーー、こんなとこで。風邪引く……」
声を掛けようとじいちゃんのそばに寄った時、ふと手に金色に輝く何かを持っている事に気づいた。
【SARA.E XXI・XII】
(ん?さら……?)
続きを読もうと近づくとじいちゃんが気づき目を覚ました。
「…ん、サラか?おかえり」
「じいちゃん、それって……」
じいちゃんは首を傾げ、手元に視線を向けると、すぐに何かを察したようにペンダントを後ろに隠す。
「なんでもないよ」
そう言ってこたつから出ると、自分の部屋へと戻っていった。
(あのペンダント、サラって書いてあった。
もしかして…誕生日プレゼント!?)
私はちょっぴり浮かれ気分になりながら、荷物を下ろすと手を洗い夕飯作りを開始した。




