第二話「いつもと違う朝」
カチャ…カチャ…
部屋には食器の音と、テレビ画面に映っているアナウンサーの声だけが響く。
(じいちゃん、機嫌悪いのかな…)
目の前では、しかめっ面のじいちゃんが静かに朝ごはんを食べている。
最近なんだか様子のおかしいじいちゃん。
1人で物思いにふけったり、ため息をついたり。
そうかと思えば
「サラ。最近変わった事はないか?」
と私を心配してくる。
何か、悩みごとでもあるのかな。
そんな事を考えているとふとじいちゃんが私の方に顔を向ける。
「サラ、お前ももうすぐ15歳になるな」
「うん!明後日だねー。またいつもみたいに2人で大きいケーキ食べてさ、お祝いしてよ!」
「……そうじゃな。いつもみたいにな」
じいちゃんはそう呟くとまた静かにご飯を食べ始める。
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「じいちゃーーん!行ってくるね!」
私は玄関からキッチンで洗い物をしてるじいちゃんに声をかける。
「あー、気をつけてな」
じいちゃんの声だけが聞こえる。
ガラッ
玄関を開けると、冷たい風が私の体を掠める。
「うぅ〜、寒い…」
今日は12月19日。二学期も終わりに近づく頃、受験生の私は頭の中が受験でいっぱい。
冬休みには、塾の冬期講習が始まる。
じいちゃんに無理して通わせて貰ったんだから、頑張って勉強しないと。
とは言いつつ、やっぱり明後日に誕生日を控え、その後続くクリスマス。
中3女子の私は少し浮かれた気持ちもあった。




