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玄奘和尚マヤ真理を求めて猿豚カッパの縫いぐるみと旅する  作者: 厚揚げ


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豚が豚になる

「金はないけど、泊まりたい」  

猿が、恐る恐るフロントに申し出る。

三現商店街オークラホテルのフロントは穏やかな笑顔で

「無料のお部屋でしたら、ダンボール箱で御座います」

案内されたのは、概念段ボール部屋

無料でありながら快適な風呂トイレ付き。

玄奘和尚マヤは、案外快適な段ボールベッドの上で、旅の疲れを癒やすように泥のように深く、気持ちよく眠るのだった。


かつて、三現知能ガス集合体文明は収縮と拡散を繰り返し、収縮時に猜疑心と被害妄想が増幅して、

ヤられる前に殺ると、宇宙中の文明を壊滅させた

アント文明も3回滅ばされたと記録ある。

女王レージアは、三現知能ガス集合体を一万体以上に

霧散させた。それ以後、収縮しなくなったが

腐っても三現、霧散した一万体の一部が、三現商店街を形成

三現商店街は本体とは違い、穏健的、博愛的、倫理感の高い文明となった。

実体はないので、概念商店街、概念三現商店街厚生年金アリーナなどで観光客を呼びこむ。


翌朝、フロントに見送られ、三現商店街オークラホテルを出発。

三現商店街を抜けると外宇宙だ。

外宇宙では、過去に女王レージアと因縁を持つ文明も多く、娘であるのは隠した方が良いかも知れない。

これからは母の威光が厄災になる危険な旅だ。

しかし、真理を追求する為には前進するしかないのである。

 

宗主国ティーチャイナ迄10京光年、通行料175万ティーチャイナ美$

1ティーチャイナ美$の換算レートを調べる猿

「和尚、ギリギリ通帳足ります」

カッパも頭の皿を切り刻まられる覚悟で具申する。

「和尚、ラジオでも警告してます、下の道は無料なれど妖怪魔物野盗の巣窟で行方不明者多発、危険だと言ってます、上の有料光速ワープ道を利用しましょう」

普段、女装と車の運転以外脳がないと思ってたカッパがまともな言語を発したのを戸惑いながら、

「ですが、カッパ、上の有料光速ワープ道使えば、私の通帳の残高が行方不明になります。私が汗水流して配達で貯めた残高が無くなるのは防がないといけません、

無料の下の道通るのです」

玄奘和尚マヤは一滴の汗水も流してない、

山田の親父さんが一軒一軒へ完璧な一次元線を引き、猿、豚、カッパが仕分けして新聞、牛乳、ポスティング、老人向け弁当を発送、

誤配送すれば、謝りながら母親レージアが直接回収、配達した。


「猿、まだ宿は見つからないのですか、こういう道路沿いには、いわゆるファッションホテル的な宿もないのですか」

「和尚、申し訳ないです、探してはいますが、大抵の通行車は有料光速ワープ道使うみたいで、この無料の下の道は交通量少なく、そういう宿も無いみたいです。」

「何という格差社会真理、」 

玄奘和尚マヤが何度も宿泊する処探せと言っても延々と続く単調な真っ黒な無料下の道。 

コンビニもなく、三現商店街で買い込んだ缶詰、ペットボトルもあと僅かになった。


玄奘和尚マヤは後部座席から何度もカッパな頭に落書きしたり横に助手席の豚の耳を引っ張ったり苛ついてるのはよくわかる。


何夜も車中泊をして缶詰、ペットボトルもなくなり、

1日絶食しただけで

「和尚、兄貴、カッパ、先立つ不幸を赦してくれ、俺はもう限界だ、」

「豚よ、先立つなら餌になるの真理」

「やめてくれー」

豚の耳を齧ろうとする和尚を猿が必死で離す

「和尚、豚も縫いぐるみです、食いもんじゃないです」

「綿で胃は腹は膨らみます、豚大人しく食われる真理」


ガスもなくなりクォーク発電のみの鈍足走行。 

いよいよ、無料の下の道で遭難かと思われたが、チカチカネオンが

やっとガスステーションをみつけた。


皿がへのへのもへじだらけのカッパがガスステーションの親父に、  

「満タン充填」

「あいにく今はガスが空で明日入荷する、お客さん、待つか、それとも鈍足で一ヶ月かかる次のガスステーションに行くかね?」

バイソンみたいに大きく毛むくじゃら親父は野球帽被ってるが、ツノは隠せてない。

猿は親父が信じられないのでカッパに行くように言おうとしたら、

玄奘和尚マヤはドアを開け、

「休める処とビールと食事を提供するのが真理」 

と親父を諭す。

「うちで良かったら」

親父はニコニコ顔で歓迎。

猿は舌打ちして車を出る。カッパと豚は先に降りてる。


シャワーを借り、一行は食堂へ

なんと長テーブルに鶏肉、豚が居るのに豚肉、何かよくわからん練り物、カレーライスに唐揚げ、焼きそばなどときんきんに冷えたビールが用意されてる。

あきらかにおかしい、商売のガスは空にしてるのになぜこんな豪勢な料理用意出来るのか、

「遠慮なく」

親父は言い残し部屋から出て行く。

豚は既に食べてる。

玄奘和尚マヤは、猿に命令。

「猿は、食べてはいけません。この展開は我々を豚にして食べるつもりですそれが真理、店主は今頃仲間呼び集めてるのも真理

しかし、私は食べます。なぜならお腹空いてるのは真理だから」

と言ってぱくつき始める。

カッパはビールを皿に流し込んでます。


猿は扉を調べたがびくとも開かない。

果たして、暫くすると、豚が豚に、カッパは豚になった。

しかし、玄奘和尚マヤは玄奘和尚マヤのままだった。まだぱくついてるのに全然豚になる気配もない、

「ズルいです師匠!」

猿は言います。

「私が豚にならないのは真理。」

「猿よ、豚2匹抱えて裏口のガス頂いて、ついでにレジから御布施頂いてトンズラするのです。」

猿はリボルバー式水爆弾で壁をぶち抜く


裏口のガス充填ホースからガスを満タン充填して レジから御布施を頂いて 

商品棚から缶詰、飲料水ペットボトル、お菓子をあるだけレジ袋に入れて持ち去る。

豚2匹抱えてGTRに乗ります、

「私が運転してあげます」

「和尚ズルいです」

玄奘和尚マヤは豚2匹の世話より運転手を選び急発進すると、

店主の一族が物凄い形相で走って追いかけて来るが、猿が小型リボルバー式水爆弾を撃ち木っ端微塵にした。


「和尚豚2匹はどうしましょう。」

「明日朝、出すもん出したら元に戻るのは真理。レジ袋をお尻に取り付けて置きなさい。」

猿は豚とカッパの尻にレジ袋を仮縫いする

猿は猛烈に空腹なのを気付く

「俺、何も食ってない」

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