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玄奘和尚マヤ真理を求めて猿豚カッパの縫いぐるみと旅する  作者: 厚揚げ


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3/3

縫いぐるみに逮捕される人格はあるか

ガスステーションを過ぎ、商品陳列棚からお供えとして没収した缶詰、炭酸飲料、カップ麺、クソ不味い親子丼のレトルト、みつ豆缶、ポン菓子、えびせんを食べ尽くした頃に、交易惑星豚骨に到着

内宇宙と外宇宙の交易の中継惑星

多種多様な文明人が合議制を敷く交易惑星、各文明の商品が市場に並べられ大変活気がある


猿は切腹を賭けて、玄奘和尚マヤに具申する。

「和尚、GTRは名車です。しかし、余りにも燃費悪くほとんど、クォーク発電のみで此処まで来ました。

この街でGTRを売っ払い、クォーク発電車かブラックホールジェット発電車に乗り換えましょう。」

「ですが、猿、GTRぐらいのガスエンジンないとトンズラする時に逃げ遅れる真理」

「トンズラしなくても良いようにしましょう。」


路銀のことも考え、GTRを泣く泣く売っ払う。

和尚がGTRが業者にドナドナされる時に、

「ゴメンねGTRちゃん玄奘が維持出来なかったの真理。」 

って言ったとき手下3匹は泣きじゃくる。

そして燃費の良いクォーク発電車の商用車みたいなのを購入した。 

何度もスマホカメラで父親山田氏に査定して貰ったかなり程度が良い中古商用車みたいなを購入してもお金は余る。 

一行は中よりちょっと下のホテルに一泊して早朝に離れることにした。 

なにせトンズラ出来ないから長居は無用が真理。

食料衣料武器弾薬を仕入れてちょっとマシな食事をしておとなしく就寝する。

早朝、前日に認証確認申請してたのに豚骨宇宙港税関に止められる。認証されないと宇宙港から出れない。

豚骨宇宙港税関上席は 

「早くても昼すぎまでかかるんじゃないかな認証」

昼過ぎた。まだ止められてる。

認証って言っても盗難車か廃棄車かでは無いのを照合するだけ、しかもちゃんとした中古車屋から購入したので運輸支局の認証もバッチリだから嫌がらせとしか

「和尚、やはり申請料金渋ったからでは…」

中古車屋から言われてた、認証確認申請は1枚で充分だが、3枚ぐらい申請しないと審査が後回しになると

玄奘和尚マヤはそういう無駄と役所の傲慢とセコさが大嫌いなので、1枚しか申請してない。

玄奘和尚マヤは全理性を動員して穏やかに宇宙港税関上席に訊ねる

「昨日、申請したのまだおりてないのどうなってますか」

「まだ昼だ、午前中の書類が受理された頃、夕方迄待て」

夕方、掲示板に呼び出しあったから、宇宙税関上席を訪ねると、

「明後日、昼から検査するから、検査場迄運ぶように」

玄奘和尚マヤはなんとかしろ!猿、とは言えない。

何しろ商用車みたいなのだからトンズラ不可だ。

諦めてとことん嫌がらせに付き合うしかない。

官署を出ようとすると、

背後から豚の怒声が、 

「下っ端役人共!、よく聞け、

我はアント前女王レージア上皇子女玄奘和尚マヤ様の第1の手下豚である!

まる1日待たせて、明後日検査するから車持って来いとはどういう事だ!、失礼にも程がある!今直ぐ許可印押せ!でないと俺のリボルバー式水爆弾が火を吹く」

普段、食べる事しか脳のない豚だと思ってたが、どうやら豚骨って惑星名からして気に入ら無かったようだ。リボルバー式水爆弾を構えてる。

玄奘和尚マヤはアチャー!っと顔をしかめるがもう遅い、

豚は即、警備隊が放った真空パック拘束袋によりリボルバー式水爆弾ごと閉じ込められ身動取れない。

猿が助けに行こうするのを、玄奘和尚マヤは止める

「行くな、これ以上騒ぎ大きくするな真理」

「猿とカッパは一旦この場から離れよ」

「豚を置いて行けないです」

「早くいけの真理」

玄奘和尚マヤと猿、カッパはこの場を離れる、


一次元の線引いて豚を救出するつもりだったが、実は玄奘和尚マヤは1概念性双生児のメーラや母親のレージアのように多次元を自由に移動する能力はない。

一次元を線引するのも怪しい、

下手に線を引けば、玄奘和尚マヤと豚の融合した何かが生まれる


商用車みたいなのをまだ認証確認中ではあるが、盗難車か廃棄車かを税関照合だけなので、豚骨衛星内は自由に使える。

「猿、山田父さんに連絡してこの商用車みたいな車のチューンアップの教え通りに改造しなさい、金は多少高くても我慢します」


玄奘和尚マヤは、出発時に地球連合宇宙港税関派出所には、猿、豚、カッパを縫いぐるみとして携帯品申告し、

発行された許可書も持ってる。

それを持って、豚が収容されてる警察署に豚の縫いぐるみとリボルバー式水爆弾の遺失届を提出した。

「豚の縫いぐるみは私の所有物である、速やかに返却願いたい

「豚は公務執行妨害罪、密輸罪、密入国容疑で逮捕されてる、貴方の関与も疑われてる、釈放出来ない」

「釈放出来ないとな?、豚はただの縫いぐるみである、縫いぐるみに人格あると仰ってるのか、それに私の関与ってなんか証拠でもありますか」

これは、警察も困っていた、レントゲンやらCTやら、更には生地を解いて中綿も調べたが、布と中綿だけだった。発振器やロボット制御らしきもミクロ単位でも発見出来ない。縫いぐるみとしか言えないのである。

「とにかく豚は判断力有った、よって責任能力ある」


宇宙港税関で止められて認証確認も税関本館がややこしいことになりそうなのを察知して、本館の権限で認証確認した。これで宇宙港は出れる。


玄奘和尚マヤは猿に、人手不足で困ってる豚骨立老人介護センターの求人を受けさす。

例え縫いぐるみの手でも借りたい介護センターだったが、人種欄に縫いぐるみでは採用出来なかった

「なんで俺は採用不可なんですか、」

猿は大泣きする、採用担当者は同情して

「君が縫いぐるみだからこれは仕方ない、せめて生物なら可能性あるけど、縫いぐるみは採用基準外なのだよ」

「縫いぐるみは人格ないのですか」 

「そうなんです。この惑星では縫いぐるみは人格ないのです」

猿は泣きながらしっかり録音してる


玄奘和尚マヤは警察に

「縫いぐるみを処罰するのは縫いぐるみの人格を認める事だ、それなら、縫いぐるみも就職出来るって事です。しかし、現実に縫いぐるみは人格ない理由で採用されない、採用されない人格ないなら逮捕される人格もない」

警察は検察に送検も諦め

縫いぐるみの豚を落し物として玄奘和尚マヤに返却、

リボルバー式水爆弾も一般人の護身用として所有が認められてるので返却した。


泣きじゃくる豚を改造商用車みたいな車に押し込み

「カッパ出発するのです」

認証確認された改造商用車みたいな車は宇宙港のゲートを自動的にくぐり抜ける、

「カッパ全速力です!」

後方から、税関本館の決定に不満持つ宇宙港税関有志の光速艇、やはり警察幹部の判断に不満持つ警察有志のパトロール艇、市民団体の抗議艇などが追いかけてくる。波動砲やら水爆弾やら撃ってくるが、

改造商用車はバラバラになりそうな加速で振り切る。


さっきガス満タン充填したのに

もうガス欠警報音とランプが光る

もともと、クォーク発電車だったのをトンズラ仕様に

ハイオクタンガスジェットエンジン積んだのでかなりガス食う。

「この商用車みたいな車、GTRより燃費悪く無いですか」

猿は何も言えない。


玄奘和尚マヤは今回は不条理と言う真理しか無かったのである。

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