桜木、夜のピクニック その91
温暖化のせいなのか? 何時迄も虫の声がする。
二人はしばらく黙って歩いている。
「何時迄も歩くのですか?」
「用事があって来たのでしょう? それを君が話せるようになるまで」
「ええ、でも」
「黙っててもいいわよ。私は、ずっと手を繋いでいられるから」
また、黙って歩いた。
「休もうか?」
「え?」
「もう道がなくなっちゃった」
目の前が公園で、左手がプール、右手が幼児向けの遊園地になっており、公園の向こうに海が広がっている。
いつしか月が西に傾いていた。
二人はベンチに座って黙っていた。
「藤波と……。藤波と付き合ってるんですか?」
「付き合ってなんかいないわよ。彼は、瀬戸山さんの彼氏よ」
「みんなが、藤波とキスしてるところを見たって」
「したわよ。保健室で」
「貴方が黒焦げになっている時に」
「やっぱり、本当なんだ」
「本当よ」
「私ね、黒焦げで、手足が炭化している貴方を見て、悲しくて、悲しくて、悔しくて、悔しくて」
「でも、どうする事も出来なかったの」
「貴方の事は、藤波君が半分冗談をしながら治してくれたのよ」
「でも、私の事を好きだと言ってくれる貴方を守ってやれなかった自分に腹が立ったの」
「それは……。」
「でね、貴方のことをこんな風にした金田部長にも腹が立ったの」
「そして、仕返ししてやろうと、藤波君を借りたのよ。代金はキスでね」
「本当は、殺してやろうと思っていたの。藤波君も瀬戸山もあたし自身も、どうでも良かったの」
「ただ、ただ、金田を殺してやりたかったの」
「だから、瀬戸山さんは怒っていたけど、金田に見せつけて、藤波君に倒して貰ったのよ」
「樹海で、私の胸を揉みたいと言っていたから、ちょっとサービスして上げたら、金田部長も過剰反応していたわ」
「瀬戸山さんも貴方も蘇我さんも秋山さんもみんないる部屋よ。蘇我さん達は、隠れてドアの開け閉めまでしてくれたわよ」
「それでも、あいつは俺より強いし」
「俺より背があるし」
「俺より賢いし」
「俺より人気があるし」
「俺より男前だし」
「魔法使うし」
「俺より強いし」
「それ、一回言った」
「それでも、私は貴方が好きなの」
「人気も人望もなくて、ビデオオタクの貴方が好きなの」
「助平でいやらしい貴方が好きなの」
「弱くて、カメラ持って走り回ってるだけの貴方が好きなの」
先輩は、桜木を押し倒して上に乗って来ている。桜木はベンチに仰向けに倒れてしまった。
先輩の長い髪が、ばさりと桜木の顔の上に落ちて来る。
先輩が、両腕で桜木の頭を抱えて胸に抱きかかえた。
「先輩……」
「しっ!」
目の前に先輩の顔が有るはずだが、髪が垂れて暗くなりよく見えない。
栃原先輩は、体をずらして桜木に唇を重ねて来た。桜木の上唇を自分の唇で咥え込む。
しょっぱい味がしている。先輩が泣いている。涙が伝って口に入っているのだ。
先輩の舌が桜木の口をこじ開け入って来る。桜木も舌を絡める。
先輩の舌がこんなに気持ちいいものとは思わなかった。
何度も攻守が入れ替わって、互いの舌を求めあった。
先輩が、シャツのボタンを外しだして、キャミソールの肩紐をずらしている。
ブラを上にずらすと、ふくよかな、たわわに実った果実が有った。
先輩がゆっくりと体を下ろすと、先輩の左胸が顔の前に降りて来た。
「女性の胸はね、どうでもいい男に揉まれても、痛いだけなのよ」
「痴漢なんかに揉まれても、気持ち悪いだけよ」
「好きな男に触られた時だけ感じるの」
「知らなかったでしょ」
俺は、目の前の瑞々しい果実を口に含んで吸った。舌で、先の小さな果実を弄んだ。
軽く噛んで、また吸ったり、舌で弄んだ。
「んあん」
桜木の物がズボンの中で硬くなって、先輩の太腿に当たっている。
先輩が体を引いて言った。
「ここから先はダメ。私も覚悟ができていないの」
「初めては、私の旦那様になる人にあげたいの」
「それが貴方なら良いのだけど」
「私も貴方も、もう少し大人になったらね」
「ああ、はい」
「途中でごめんね。男の人は途中で止めると辛いのでしょ」
「いえ、大丈夫です」
「手でしてあげようか?」
桜木は、自分の物で先輩を汚す気がしたので、今はそれを拒否した。
「優希」
「して欲しいの?」
「今度、ちゃんとする時にして欲しい。今は大丈夫」
「そうね。私も楽しみに待って居るわ」
二人は駅まで歩いて、始発の電車で帰った。
気が付いたら、桜木は先輩に持たれて眠っていた。
先輩と反対側の桜木の肩に先輩の手が有る。
じゃあ、この柔らかいクッションは……。
桜木は、そのまま、また夢に落ちてしまった。
R18に引っかかり、削除したところです。
話の流れがおかしいところがありますが、ご容赦ください。
あれ、悪いところや章を言ってくれないと、本当にわからないよね。




