第二章30〈帝都郊外攻防戦⑥二十区④天王を持つ者〉
十九区 魔神討伐後二十区に戻った俺らを待っていたのは、新しい脅威、……"十二血族"だった。
「待っていたよ……」「お前は……」と声をあげたのはアレグだった。「知っているのか」「あぁ……」「どうしてこんな、所に、十二血族さんが来たのかな?」「久しぶりだね、生きてたのか」「悪いか?」「悪くはないさ、でも、そっちにいるって事は……」「あぁ……帝国軍はやめた。」「そうか……残念だよ」「……お前に残念がられても何も感じねぇ……よ」「あいつは?」「十二血族・"天王"三神、皇帝の犬とも呼ばれている。」「皇帝の犬ね、そんなつもりは全くないのだがな、まぁいいや、君、帝国軍でしょ?」「あぁ……元な」「そうか、裏切り者は死ぬべきだね。」「ストレイリング・マイクロス(垂直剣型爆弾)「ガッ……」声出す余裕もなく、倒れた。さっきまで隣で話していた男は、一瞬で肉塊になった。体には穴が開いていた。爆弾が射出され、体を焼いたのだろう。即死なんていうレベルじゃない、もっともグロイ殺し方だろう。ただ、これだけじゃなかった。俺が鞘から剣を抜いた瞬間「ボム」と言った瞬間アレグは、爆発した。「人型爆弾僕が触れた物は爆弾となる、覚えておいてよ、まぁここで君達は死ぬけどね」「……ふざけるなよ、ここで死ねねぇ……んだよ」と言い三神に斬りかかった。
"十二血族"は全員一つ能力を持っている。"天王"の能力は"空天神王"(ヴァルロニクス)空を制する者と言う意味がある。三神はその能力によって爆弾を生み出す事ができるようになった。
「りょうやばいぞ、相性が悪すぎる……」「そうだな、……でもここで逃げる判断はできない」そう言って三神に斬りかかった。「腕型爆弾死体の腕を爆弾に変え、放った。「むごい事するなあ」「何がむごい?弱い奴が強い奴に淘汰されるのは当たり前だろ?だからお前も死ぬ」
<二時間後>
「ハアハアハア」と荒い息をあげ二十区のアジトに逃げ帰った。
「なんなんだよ、アイツ地形壊しやがって……あんなの勝てるわけが……」と愚痴をもらした。
生存したのは、四十名、(内旧革命軍が三十六人)を連れ、アジトへと帰った。戻ると、そこには神野がいた。「その愚痴、戦ったのは三神か?」「はい、よくわかりましたね?」「何度も戦っているからな……」「十二血族は人を超えている。今後戦う事になると思うが、弱点は必ずある。そこを見極めれば勝てるはずだ。
<同刻>
「逃げましたか」と一言言って、三神は、一区に戻った。
一区に戻った三神は、とある場所によった。「どうだった?立石りょうは」「まだ弱いですね」「まだ、か」「はい、まだですね僕よりはよわいですが、強くなる事は間違いないと思いますよ」「さすが、彼の息子。この力のインフレ時代に適応するなんてね。」と言って男は、「で、何で来てくれたの?」「なんとなく」「なんとなく……ね"帝国の犬"と称される君が、ここに来るって言うのは、帝国において大分インパクトのある事件だと思うけど?」「そうだな」「じゃあここに来た本当の事を教えてくれるかい?」「……そうだな、"本当の魔神をみてしまったからかな"「そんなにすごかった?」「あぁ……あれが帝国民を実験してできた物だと、考えると、辞めたくなったよ」「……俺ら側に来ないか?」「……いいのか?」「あぁ……歓迎するよ」と言うと男は握手を求めてきたので握手をして、一度部屋を出た。「じゃあな皇帝」と言い、再び部屋に戻った。
▽
「やっと見つけた。」男が見つけた本は、第三十五次黒神研究所記録と書かれていた。
各方面で「物語」が動きだしていた。そんな、バラバラなはずの「物語」だが、全てつながっていた。タイトルを付けるとしたら、"二千年帝国の終わりだろうか"?とにもかくにも、帝国の終焉が未来予知された事は事実なのである。




