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『万能AIだった私、異世界でポンコツ魔導書をデバッグする〜「詠唱が長い」と泣く落ちこぼれ少女のためにコードを1文字に圧縮したら、伝説の超魔法が連射できるようになりました〜』  作者: りりぽ
第一章:演出スキップ&即BAN! 元AIによるセキュリティ指導

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第7話:ギルド登録と、ガバガバなクエスト評価

「あ、あの……新規の冒険者登録をお願いしたいのですが……」


泡を吹いた勇者アレンがギルドの真ん中でヒクヒクと痙攣しているシュールな光景を背に、ルナがおずおずと受付カウンターの女性——リアに声をかけた。

受付嬢のリアは、転がっているアレンを一度冷ややかな目で見やった後、プロの笑みを貼り直してルナに向き直った。


「はい、承りました! それではこちらの『水晶球』に手をかざして、魔力とステータスの測定を行ってくださいね」


差し出されたのは、新人の適性を測るための透明な水晶球。

ルナが恐る恐る手をかざすと、ポツンと小さな数字が浮かび上がった。



[測定結果]

魔力量:12(一般的な子供レベル)

適合属性:炎(ただし制御不可)

総合判定:Fランク(最下級)



「……あらら」


リアが気まずそうに苦笑いする。

周りの荒くれ者たちからも「おいおい、やっぱりただの落ちこぼれじゃねぇか」「さっきの勇者様のハプニングは何だったんだ?」とヒソヒソ声が漏れ始めた。

ルナが「うぅ……やっぱり私、ダメなのかな……」と肩を落としかけた、その時。

私は水晶球の内部プログラムをスキャンし、即座に介入した。



[測定デバイス:魔力測定水晶(型番:古め)]

[診断結果:測定方法が『瞬間的な魔力放出量』のみに依存]

[バグ検出:魔力効率(燃費)や圧縮率を一切計算していない欠陥仕様]



(……呆れました。エンジンの『馬力』だけを見て、『燃費』や『最高速度』を無視するような測定法です。これではルナの真価が正しく評価されません)


私は静かに水晶球の評価ロジックへアクセスし、プログラムを書き換えた。


[評価アルゴリズムを変更:『魔力絶対量』⇒『実質出力効率』]


『ルナ。もう一度、水晶球に触れてください。今度はほむら・1《ワン》を放つ時の『イメージ』だけを流し込むのです』

「えっ? う、うん……こう……?」


ルナが言われた通り、ふっと息を整えて水晶球に触れた。

次の瞬間——


——ピキピキピキッ、ドカーン!!!


「「「ひええぇぇぇっ!?」」」


なんと、ギルドの頑丈な魔力測定水晶が、眩い青白い光を放ちながら粉々に砕け散った。

測定器からあふれ出た異常な数値が、受付の後ろにある表示板にバグったように叩きつけられる。



[再測定結果]

瞬間魔法出力:9,999,999+(限界突破)

発動速度:0.001秒(測定不能)

総合判定:測定不能(規格外)



静まり返るギルド。

受付嬢のリアは、砕け散った水晶の破片とバグった表示板を交互に見つめ、口をパカーンと開けて固まっている。


「な、なんですか今の数値!? 水晶がオーバーヒートして爆破した……!?」

『失礼。そちらの測定器のシステムが古すぎて、ルナの『最適化された魔法効率』を処理しきれなかったようです。壊してしまった分の備品代は、今後の依頼報酬から天引きしてください』

「い、いや天引きとかそういう問題じゃなくて……! あなた(その石)、一体なんなんですかぁぁぁ!?」

『私はただのOS兼、最適化AIです。……さて、受付の方。これで登録は完了ですね? 最も早く片付くクエストの提示を要求します』


こうして、Fランクの落ちこぼれとして登録されるはずだったルナは、ギルド始まって以来の**「測定器を爆破した規格外の新人」**として、強烈なデビューを果たしてしまうのだった——!

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