↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
146/150

第146話|ココ編【……どう……して……】

——教会


ココは眉をひそめた。


(……それなら、至近距離で……)


すると、足元に魔法陣が浮かび上がった。


「——!?」


ココは残像を残して消えた。


(……今のは……)


サンデルの護衛の一人が何か詠唱しているのが見えた。


(あいつも、術者なのね……)


(高速移動はあと数秒……)


(——大丈夫っ、いけるっ)


ココは壁を蹴った。


全員、目で追えていなかった。


再度壁を蹴った。


もう一度、蹴った。


サンデルの背後へと回り込んだ。


(……このままっ!)


サンデルへと一直線に向かった。


——その時だった……


ココの魔法が、祝福が、消えた。


「——え……」


ココはそのまま失速して、サンデルの手前に着地した。


ココが着地したのと同時に、足元に魔法陣が浮かび上がった。


「——しまっ……」


「——っ!?……動けない……」


「ふふふ……」

サンデルがゆっくりと振り向いた。


「自分から近づいて来てくれるとは……愚かですね」


「……さて」


「叛逆行為は処分しないと、ですねぇ……」


サンデルはココを見下ろした。


「……何か言い残すことは?」


「——くっ」

ココは動こうとするが、指一本動かせなかった。


その時、教会の入り口の扉が開かれた。


パックは目の前の光景に、目を疑った。


「——ココ!?」


「——パック!?……来てはダメ……」


「こいつがサンデルよ……何か秘密の能力が……」


サンデルがパックを見て片方の眉を上げた。


「……誰ですか、あなたは……」


「……パック?……聞いたことない名ですね……」


「……そん……な……ココ……」

パックは手を震わせた。


ココの姿が、最後に見たトールの姿と重なった。


「……あ……あぁ……」


「——ココに何をしたっ!」

パックが声を張り上げた。


サンデルが肩をすくめた。

「……何もしていません……自分から来たんです……」


「——くっ」

パックは周りを見た。


サンデル以外に五人いた。


「……」

パックは、じりっ……と、腰を落とした。


「——パック、ダメ……」

ココの声が震えた。


「……おやおや……あなたたち、そういう関係ですか?……ふふふ……」


「……」


パックは腰につけたナイフの柄に手を添えた。


「……待ちなさい、この小娘を殺しますよ?」


「……どのみち処分しますが……ふふ」


パックの動きが止まった。


「……くっ」


「そこで見ていなさい……逆らうと、どうなるかを……ね」


サンデルが“滅”に合図を出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。