第三戦
あたし、堕天使戦士ルシファー。六歳よ。
今朝もミカエルさんのお家でまったり朝食を食べているの。
今日こそミカエルさんに勝って、お家に帰らなくっちゃ。
「ああ、ルシファーちゃん、おはよう」
「おはよう」
「今日さ、学校の友だち連れてきてもいい?」
いいもなにも。ミカエルさんのお家なんだし自由でしょ?
あたしがそう言うと、ミカエルさんは困ったように頭をかいた。
「そうなんだけどね。勝負はきちんとやるから。なにをするか考えておいて」
そう言うと、ミカエルさんは学校に出かけて行った。
あたしは先日負けたばかりのオセロとトランプの神経衰弱について考えた。
なにをどうしたらあんなに負けがこむのか、さっぱりわからない。
あたしがポンコツ堕天使だからなのだろうか?
居候させてもらっているので、ハタキで掃除を始めた。
「ごっほごほ」
掃除すら満足にできないあたしが、どう考えてもミカエルさんに勝てる方法が思いつかない。
トランプつながりでなにかないだろうかと思ったけれど、トランプ自体をそんなにやったことがないので思いつかない。
最速眠くなってきてお昼寝する。
「ただいまぁ」
はっ。寝過ごした。
「ルシファーちゃん、お留守番大丈夫だった? そうそう、こっちののっぽな天使がラファエルちゃんで、ちっちゃい子がガブリエルちゃん。ガブリエルちゃんはルシファーちゃんと同じ年だよ」
あたしたちはどうもと頭を下げた。
ただ一人、ガブリエルちゃんは、鋭い目つきであたしを睨んでいる。
「それで勝負なんだけど。今日はみんなでけんけんぱをするっていうのはどう?」
ミカエルさんの思いつきでけんけんぱをすることに決まった。
三人の天使のうちの、一人に勝てばいいわけだ。しかもガブリエルちゃんはあたしと同じ年。負ける気がしない。
▶ ▶ ▶
「負けた」
まさか、けんけんぱがそんなに難しいとは思ってなかった。
そんなわけで落ち込むあたしに、ガブリエルちゃんがつらい言葉を投げてくる。
「けんけんぱを一度も成功しないなんて信じられない。絶対わざと負けてるんだよ、ミカエル姉さん」
「そ、そんなことないよ〜? だって、ルシファーちゃんは自分のお家に帰りたいんだからさ。
だけど、一回も成功しなかったのは悔しい。なんとかならないかな?
つづく




