21、伝説の頂
戦いの余波が静まった平原。
諸国の使者たちと民衆は、エリシアの前で膝を折り、敬意と信頼を示す。
「これが……私の責務……」
胸に手を当て、エリシアは紋章の光を見つめる。
戦場での感情と魔力の共鳴が、彼女を王族として完成させたのだ。
セラが魔導書を広げ、静かに告げる。
「敵国の陰謀は、まだ完全には終わっていない。
王族の力を恐れ、古代魔法の遺産を手に入れようとする者が残っている。」
リアンは祈りの光を放ち、仲間の安全を確かめる。
「だが、あなたはすでに王族として覚醒しました。
心と力を共鳴させれば、どんな陰謀も乗り越えられるはずです。」
カイルは拳を振り上げ、笑顔で言う。
「よし! 俺たちで最後まで守り抜こうぜ!」
その時、空が暗くなり、巨大な魔法陣が地上に浮かび上がる。
敵の総司令が現れ、古代魔法の力を使って王族の力を封じようとしたのだ。
エリシアは深く息を吸い、紋章の光を爆発させる。
怒りも恐怖も、守りたい気持ちも、すべてが力に変わる。
光と氷、炎と風、感情と魔力が一体化し、巨大な魔法陣を押し返す。
仲間たちも全力で支える。
カイルは剣で敵を翻弄し、セラが魔法で弱点を突き、リアンが癒しと防御で支える。
四人の力は完全に一体となり、ついに敵の陰謀は崩れ去った。
戦場に静寂が戻ると、空には光の柱が立ち、アーカディア王国の紋章が輝く。
エリシアは初めて、自分の使命を完全に受け入れた。
「……これが、私の伝説……!」
仲間たちは笑顔で駆け寄り、肩を叩く。
カイルが豪快に笑う。
「よし! これで俺たちの冒険、最高の結末だな!」
リアンは微笑み、セラも静かに頷く。
空に浮かぶ遺構と遙かなる平原。
少女――王族として覚醒したエリシアの姿は、伝説の頂で光を放っていた。
そして、彼女と仲間たちの物語は、まだ続く――未来への希望と共に。
一応これで完結となります
エピローグはひとつ挟むけれど……
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